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JA

2011年のビデオゲーム

Minecraft

Minecraft
インフォボックスの全データ 9
ジャンル
サンドボックス、サバイバルゲーム
開発元
Mojang Studios
発売元
Mojang Studios
デザイナー
マルクス・ペルソン(Notch)(2009年-2011年)イェンス・バーゲンステン(Jeb)(2011年-)
音楽
C418レナ・レインサムエル・オーベリ谷岡久美アーロン・チェロフエイモス・ロディGareth Coker
美術
Markus ToivonenJasper Boerstraクリストファー・ゼッターストランド(ゲーム内アートワーク)
シリーズ
Minecraftシリーズ
人数
1 - 複数人
ゲームエンジン
LWJGLBedrock Engine

『Minecraft』(マインクラフト)は、Mojang Studiosが開発し、2011年に発売されたサンドボックスゲーム。2009年5月17日のAlpha版公開を経て、2011年11月18日にPC向けに正式リリースされた。その後、モバイルデバイスや各種家庭用ゲーム機を含む多数のプラットフォームに移植されている。日本国内では「マイクラ」と略されることが多い。

概要

ブロックで構成された手続き型生成の3次元の世界を舞台に、プレイヤーは原材料を発見・採取して道具やアイテムを作り、構造物、機械を建設していく。選択したゲームモードによって、プレイヤーは敵対的なモブと戦ったり、他のプレイヤーとマルチプレイで協力・対戦したりすることができ、定期的にゲーム内容のアップデートが行われる。

主に「Minecraft: Java Edition(Java版)」、「Minecraft: Bedrock Edition(統合版)」という2つのエディションが存在する。基本的には、プレイヤーはこれらのうちどちらかのエディションを選択してプレイすることになる。ソフトウェアのプログラミング言語は、それぞれJava、C++である。

リリース後、Mojang Studios創設者のマルクス・ペルソン(愛称Notch)はMojang Studiosを離れ、開発はイェンス・バーゲンステン(愛称Jeb)に引き継がれた。2014年には、Mojangおよび『Minecraft』の知的財産がマイクロソフトによって25億米ドルで買収された。

2014年、当時の販売本数が6000万本となったことで「世界で最も売れたインディペンデント・ゲーム」としてギネス世界記録に認定され、2025年現在は3億5000万本以上を販売している。また、2020年に世界ビデオゲームの殿堂にも選ばれており、特に評価の高いコンピュータゲームの1つとして挙げられている。

本作以降、様々なスピンオフ作品が制作されている。また、プログラミング教育などの教材として使用することを目的に制作された『Minecraft: Education Edition』(教育版Minecraft)が教育現場で活用されている。

2025年には実写映画化作品『マインクラフト/ザ・ムービー』が公開され、2027年には続編が公開予定となっている。

ゲーム内容

エンドの塔の周囲を飛ぶエンダードラゴン
エンドの塔の周囲を飛ぶエンダードラゴン
『Minecraft』のクラフティングメニューである。画面には木の剣のクラフティングレシピおよび、プレイヤーのインベントリ内の他のブロックやアイテムが表示されている。
『Minecraft』のクラフティングメニューである。画面には木の剣のクラフティングレシピおよび、プレイヤーのインベントリ内の他のブロックやアイテムが表示されている。
MOD「Tinkers' Construct」内の製錬所
MOD「Tinkers' Construct」内の製錬所
4枚の画像

3Dサンドボックスゲームであり、プレイヤーが自由な遊び方を選び、大きな自由度を与えている。ゲームにはオプションの実績(Java版では進捗と呼ばれる)システムも存在する。デフォルトではプレイは一人称視点で行われるが、プレイヤーは三人称視点を選ぶこともできる。ゲームの世界は、ブロックと呼ばれる立方体の基本的には16×16ピクセルの3Dオブジェクトで構成されていて、これは、土、石、鉱石、木の幹、水、溶岩といったさまざまな素材を表している。ゲームプレイの核心は、これらのオブジェクトを、破壊し、拾って配置することにある。これらのブロックは3Dグリッド上に配置されており、プレイヤーは自由に世界内を移動することができる。プレイヤーはブロックを壊して採掘し、別の場所に配置することで、物を作ることが可能である。

プレイヤーは、攻撃からのダメージを軽減する防具や、モンスターや動物をより簡単に倒すための武器(剣や斧など)、特定の種類のブロックをより速く壊すことができるツール(ツルハシやシャベルなど)(特定のブロックはツール以外での破壊が不能)など、さまざまなアイテムをクラフトすることができる。一部のアイテムは、使用する素材によって複数のティアを持ち、高いティアのアイテムほど効果的で耐久性がある。また、プレイヤーは料理や鉱石の精錬が可能なかまどなど、役立つブロックを自由に構築することもできる。また、光を生み出す松明や、村人(NPC)との間でエメラルドなどを使って、さまざまな商品と交換する物々交換も行うことができる。ゲームにはインベントリーシステムがあり、プレイヤーは限られた数のアイテムを持ち運ぶことができる。ゲーム内の時間システムは昼夜サイクルに従っており、1日のサイクルは実際の時間で朝1分30秒・昼10分・夕方1分30秒・夜8分の合計20分間を繰り返す。

Java版では、プレイヤーはスティーブやアレックスなど9種類のデフォルトキャラクターからスキンを選択できる。ただし、自分自身のスキンを作成してアップロードすることもできる。プレイヤーは、動物、村人、そして敵対的なクリーチャーを含むさまざまなモブ{移動可能なエンティティ(mobile entities)の略称}に遭遇する。ウシ、ブタ、ニワトリなどの友好的なモブは、食料やクラフト素材として狩ることができ、昼間にスポーンする。一方で、矢を放つスケルトンやゾンビ、バイオームによってハスクやストレイ、ボグドなどの敵対的なモブは、夜間や洞窟のような暗い場所でスポーンする。一部の敵対的なモブ、例えばゾンビやスケルトン、そして水中にいるゾンビの亜種であるドラウンドなどは、頭部にヘルメットを装備していないかつ、水中にいない場合、日光の下で燃える。その他、プレイヤーに近づいて爆発するクリーパーや、テレポート能力を持ち、ブロックを持ち上げたり置いたりするエンダーマンがいる。他にも、暗くない場所でも発生するクモや、毒を投げたり回復したりするウィッチなどもいる。また、モブには異なる条件で出現する亜種も存在する。例えば、ゾンビには砂漠に出現するハスクと、海に出現するゾンビの亜種であるドラウンドがいる。また、スケルトンの亜種には雪原で出現するストレイや、沼地などで出現するボグドがいる。また、マウント・オブ・メイヘムアップデートで、パーチドが追加された。

生成

Minecraftの環境は、ワールド作成時のシステムクロックから取得されるマップシード(またはプレイヤーが手動で指定)を用いてランダム生成される。異なる資源や構造物を持つバイオームに分かれている。伝統的なゲームプレイでは世界は事実上無限に設計されているが、開発を通じて意図的・非意図的にプレイヤー側には技術的限界も存在していた。

水平に無限生成を実装した初期には、ワールド中心から1200万ブロック以上離れた地点で地形が壁状や裂け目のようなパターンになるバグ「ファーランド」が発生していた。ファーランドや関連するバグは事実上の世界の端とされていたが修正され、現在の水平限界は3000万ブロック離れた位置にある特殊な通過不能の境界「ワールドボーダー」となっている。だが、「ワールドボーダー」がなかった場合、数億というとても大きい地形がある。一方、垂直方向の空間は比較的小さく、底にはサバイバルモードでは、壊せない岩盤があり、空には地表から319ブロックの地点から建築制限がある。

ディメンション

『Minecraft』には、ポータルを通じてアクセスできる独立した3つの次元があり、それぞれ異なるゲーム環境を提供する。オーバーワールドは開始地点となる次元で、平原、山、森、海、洞窟、小規模な溶岩源など、地上の環境を表している。

ネザーはネザーポータルを通じてアクセスできる、主に溶岩で構成された地獄のような地下世界の次元である。ネザーに生息するモブには、叫び声を上げ火の玉を放つガストや、人型豚のピグリンやそのゾンビ化版がいる。特にピグリンは取引システムを持ち、プレイヤーが金の塊を渡すことでアイテムを受け取ることができる。また、ネザー要塞と呼ばれる構造物がネザー内に生成され、ウィザースケルトンやブレイズといったモブが出現する。ブレイズはエンドへのアクセスに必要なブレイズロッドをドロップする。また、ウィザースケルトンから得られる頭蓋骨とソウルサンドを用いて、ボスモブであるウィザーを任意で召喚することもできる。

エンドは12個のエンドポータルフレームで構成されるエンドポータルを通じてアクセスできる。エンドポータルはオーバーワールドの地下構造物である要塞に存在する。要塞を見つけるには、エンダーパールとブレイズパウダーを用いてエンダーアイを作成し、エンダーアイを投げて要塞の方向を辿る。要塞に着いたら、各ポータルフレームにエンダーアイをはめ込んでエンドポータルを起動する。この次元は闇の底なしの空洞に浮かぶ複数の島々からなる。最大の中央島にはボス的存在のエンダードラゴンがいる。ドラゴンを倒すと出口ポータルが開き、入るとゲームのエンディングクレジットと約1,500語で構成されたアイルランドの小説家のジュリアン・ゴフによるエンドポエムが流れる。この詩はゲーム中唯一の物語的テキストである。クレジット終了後、プレイヤーはスポーン地点にテレポートされ、無限にゲームを継続できる。プレイヤーは、メイン島を超えてエンドのさらに遠くの地域も探索することができ、そこにはエンドシティやエンドシップと呼ばれる構造物があり、エリトラなどの貴重なアイテムを見つけることができる。

ゲームモード

サバイバルモード

サバイバルモードでは、プレイヤーは環境内で得られる木材や石といった自然資源を集め、特定のブロックやアイテムをクラフトしなければならない。難易度によってはモンスターがキャラクターの周囲の暗い場所に出現するため、夜を生き延びるにはシェルター(家)を建てる必要がある。このモードにはハート型の体力ゲージ(HP)があり、モブの攻撃や落下、溶岩、窒息、飢餓、コマンド、ポーションなどで減少する。また、プレイヤーには空腹ゲージも存在し、ピースフルモードを除き、食べ物を摂取して定期的に補わなければならない。空腹ゲージが肉9つ以下になると自動回復が停止し、0になると体力が減っていく。体力は満腹時、またはピースフルモードでは常に回復する。

体力が尽きると、インベントリ内のアイテムは(設定によって無効化可能)その場にドロップする。プレイヤーはデフォルトでは初期スポーン地点にリスポーンするが、ベッドで眠るかリスポーンアンカーを利用することでリスポーン地点を変更できる。ドロップしたアイテムは一定距離に近づいた後5分以内に回収しなければ消滅する(例外もある)。プレイヤーはモブや他プレイヤーを倒す、鉱石を採掘・製錬する、動物を繁殖させる、食料を調理するなどで経験値(コマンド上では「XP」)を得られる。経験値は道具、防具、武器のエンチャントに使用でき、エンチャントされたアイテムは通常より強力で耐久性が高く、特殊効果を持つ。

このゲームには、サバイバルモード派生のゲームモードとして、ハードコアモードとアドベンチャーモードが存在する。ハードコアモードは基本的にサバイバルと同じだが、難易度が「ハード」に固定され、パーマデスが有効となる。すなわち一度死ぬとワールドは削除するか、スペクテイターモードで探索するしかなくなる。アドベンチャーモードはリリース後のアップデートで追加され、プレイヤーが直接ワールドを改変できないよう制限されたモードである。これはカスタムマップでの利用を主目的としており、マップ製作者が意図したプレイ体験を提供できるよう設計されている。また、コマンドの使用によってアドベンチャーモードでも破壊、設置が可能になる。

クリエイティブモード

クリエイティブモードでは、プレイヤーはインベントリメニューからゲーム内のほぼすべての資源やアイテムを無限に利用でき、即座に設置・破壊することが可能となる。自由に空中を飛行することが可能で、キャラクターはダメージや空腹の影響を受けない。このモードでは妨害要素が存在せず、基本的に死なないため、プレイヤーは建築や大規模な創作に専念できる。

マルチプレイ

『Minecraft』のマルチプレイでは、複数のプレイヤーが同一のワールド内で互いに交流・コミュニケーションをとることが可能である。マルチプレイには、直接接続によるゲーム間マルチプレイ、LANプレイ、ローカル分割画面(コンソール専用)、そしてサーバー(個人・企業ホスティング)を通じた方法がある。

プレイヤーは自分専用のサーバーを作成することが可能であり、その方法にはRealms(公式の課金サービス)を利用、サーバーホスティングサービスを契約、自分でサーバープログラムを動かす、あるいはXbox Live、PlayStation Network、Nintendo Switch Onlineを介して他プレイヤーのゲームに直接接続などがある。シングルプレイヤーワールドにもLAN接続機能があり、サーバーを立てなくても同じネットワーク上のPCから参加できる。

マルチプレイサーバーにはサーバーオペレーター(管理者)が存在し、時間の変更やプレイヤーのテレポートといったコマンドを使うことができ、また許可するユーザー名やIPアドレスの制限を設けることもできる。サーバーごとに独自のルールや慣習が設けられている場合も多く、多種多様な活動が展開されている。

中でも最大規模かつ最も人気のあるサーバーはHypixelで、延べ1,400万人以上のユニークプレイヤーが訪れている。また、『Minecraft』ではサーバーの設定によってPvP(プレイヤー同士の戦闘を有効化することも可能であり、戦闘を伴うマルチプレイ体験も楽しめる。

Minecraft Realms

Minecraft Realms(マインクラフト レルムズ)は、Mojang Studiosが運用する有料のマルチプレイサーバー。2013年に発表し、これは、プレイヤーがマルチプレイヤーサーバーを自分でセットアップすることなく、簡単かつ安全に実行できるようにすることを目的としたサーバーホスティングサービスとなっている。標準サーバーとは異なり、招待されたプレイヤーだけがRealmsサーバーに参加でき、これらのサーバーはIPアドレスを使用しない。Java EditionのRealmsとBedrock EditionのRealms Plusの2種あり、それぞれ料金プランがある。ホワイトリスト制で、Java EditionのRealmsサーバーの所有者は、最大20人をサーバーに招待して、一度に最大10人のプレイヤーをオンラインでプレイさせることができる。Bedrock EditionのRealms Plusサーバーの所有者は、最大3000人をサーバーに招待して、一度に最大10人のプレイヤーをオンラインでプレイさせることができる。招待された側は所有者に承認されると無料でサーバーに参加できる。RealmsでのマルチプレイにはMicrosoftアカウント(Xbox Liveアカウント)が必要となっている。Electronic Entertainment Expo 2016では、Windows 10、iOS、およびAndroidプラットフォーム間のクロスプラットフォームプレイのサポートが2016年6月からRealmsを通じて追加され、Xbox Oneのサポートは2017年後半に提供された。2017年7月31日、Mojangはクロスプラットフォームプレイを可能にするアップデートのBeta版をリリースした。RealmsのNintendo Switchサポートは、2018年7月にリリースされた。

カスタマイズ

リソースパック、データパック、プラグイン、Add-On(Bedrock Editionのみ)、そしてMOD(Java Editionのみ)を利用したカスタマイズが可能である。リソースパックやデータパックはアイテムやブロックなどのモデル、テクスチャを変更したり、レシピやコマンドを追加したりする。MODはゲーム性や難易度、グラフィックスを変更したり、新しい地形を追加したり、さらには根本的なシステムを変更するなど大小さまざまな改変を加えることができる。MODは、ゲームプレイを向上させるもの(ミニマップやウェイポイントの追加、耐久性カウンターなど)から、他のビデオゲームやメディアの要素を追加するものまで、膨大な数のMODを提供している。さまざまなMODフレームワークがコードのリバースエンジニアリングによって独自に開発された一方で、Mojangも公式の改造用フレームワークを用いて、『Minecraft』のバニラ版を強化し、テクスチャや音など特定のゲーム要素を変更するコミュニティ制作のリソースパックの制作を可能にした。プレイヤーはまた、特定のルール、チャレンジ、パズル、クエストを含むことが多い独自の「マップ」(カスタムワールドセーブファイル)を作成し、他のプレイヤーが遊べるように共有することも可能である。Mojangは2012年8月にアドベンチャーモードを追加した。2012年10月には「コマンドブロック」が導入された。これは主にJava Editionのカスタムマップ用に特別に作成されたものである。データパックはJava Editionのバージョン1.13で導入され、さらなるカスタマイズを可能にし、新しい実績、次元、機能、戦利品テーブル、述語、レシピ、構造物、タグ、ワールド生成を追加する能力が含まれている。そして現在は『Bedrock Edition』でも限りなく便利に使用できる。

Xbox 360 Editionではダウンロードコンテンツをサポートしており、Xbox Games Storeを通じて購入可能であった。これらのコンテンツパックには、通常追加のキャラクタースキンが含まれていた。後に、12回目のタイトルアップデートでテクスチャパックのサポートが追加され、「マッシュアップパック」が導入された。これにより、テクスチャパックがスキンパックとゲームの音、音楽、ユーザーインターフェースの変更と組み合わされるようになった。Xbox 360版用の最初のマッシュアップパック(ひいては最初のテクスチャパック)は、2013年9月4日にリリースされ、Mass Effect シリーズをテーマにしたものであった。しかし、Java Editionとは異なり、Xbox 360版はプレイヤー制作のMODやカスタムマップをサポートしていなかった。任天堂のスーパーマリオシリーズに基づいたクロスプロモーションリソースパックが、2016年5月17日にWii U Edition専用として全世界でリリースされ、その後Nintendo Switch Editionの発売時に無料でバンドルされた。また、Fallout シリーズに基づいた別のリソースパックが、その年の12月にコンソール向けにリリースされた。また、2017年4月にはWindowsとモバイル用にリリースされた。2018年4月、『Minecraft』のJava Editionで使用するためのいくつかのダウンロード可能なユーザー制作のスキンにマルウェアが発見された。Avastは、約50,000件のアカウントが感染したと述べ、マルウェアが有効化されると、ユーザーのハードドライブを再フォーマットしようと試みることを明らかにした。Mojangは迅速にその問題を修正し、「コードはゲーム自体によって実行されたり読み取られたりすることはない」という声明を発表した。そのコードは、スキンを含む画像が開かれたときにのみ実行されるものであると述べた。

マーケットプレイス

2017年6月、MojangはゲームのBedrock Editionに「ディスカバリー・アップデート(Discovery Update)」として知られるアップデートをリリースした。このアップデートには、新しいマップ、新しいゲームモード、そして「マーケットプレイス」が含まれており、これはユーザーが生成したコンテンツのカタログであり、『Minecraft』のクリエイターに「ゲームから収入を得る別の方法」を提供するものである。さらに、多くの要素が追加されている。さまざまなクリエイターによるスキン、マップ、テクスチャパック、アドオンなどを「マインコイン」と呼ばれるデジタル通貨で購入可能であり、これは現実のお金で購入する仕組みとなっている。さらに「マーケットプレイスパス」と呼ばれるサブスクリプションサービスによって、特定のコンテンツにもアクセスできる。

また、独立系クリエイターだけでなく、Mojangやマイクロソフト自身が公開したアイテムや、『Minecraft』と他のIPとの公式コラボレーションによるアイテムもマーケットプレイスで入手できる。

2022年時点で、マーケットプレイス経由のコンテンツダウンロード数は17億件を突破し、売上高は5億ドル以上に達している。

開発

Minecraftの原作者であるマルクス・ペルソン(Notch)(2016年のGDCにて)
Minecraftの原作者であるマルクス・ペルソン(Notch)(2016年のGDCにて)
『Minecraft』のリードデザイナー兼クリエイティブディレクターであるイェンス・バーゲンステン(Jeb)(2012年)
『Minecraft』のリードデザイナー兼クリエイティブディレクターであるイェンス・バーゲンステン(Jeb)(2012年)
平坦な草地の上に配置された丸石ブロック。
『Cave Game』、2009年初期の『Minecraft』のバージョン。
3枚の画像

『Minecraft』を考案する以前、マルクス・ペルソン(Notch)は、2009年3月までKingでゲーム開発者として働いていた。主にブラウザゲームの制作に従事しながら、複数のプログラミング言語を習得した。彼は自宅での余暇に自分のゲームを試作することが多く、その多くは他のゲームから得たインスピレーションに基づいていた。また、独立系開発者向けのTIGSourceフォーラムにも頻繁に参加していた。これらの個人的なプロジェクトの1つに『RubyDung』という名前のものがあった。これは『Dwarf Fortress』に触発された基地構築ゲームであり、『ローラーコースタータイクーン』のようなアイソメトリックな3Dゲームとして構想されたものである。ために、『グランド・セフト・オート・チャイナタウンウォーズ』のスタイルを模倣しようとして作成した3Dテクスチャーマッパーを持っていた。『RubyDung』において彼が試した機能の1つには、ダンジョンキーパーに似た一人称視点があったが、当時はグラフィックがあまりにもピクセル化していると感じ、このモードを省略した。2009年3月ごろ、ペルソンはKingを退職し、jAlbumに加入した。しかし、それ以外では自身のプロトタイプ制作を続けていた。

2009年4月に初めてリリースされたブロックベースのオープンエンド型採掘ゲーム『Infiniminer』は、ペルソンが『RubyDung』をどのように進化させるかについてインスピレーションを与えた。『Infiniminer』はゲームプレイのビジュアルスタイルに大きな影響を与えており、一人称視点モードの復活や、ブロック状の見た目、そしてブロック構築の基本要素などが取り入れられた。しかし、『Infiniminer』とは異なり、ペルソンは『Minecraft』にRPG要素を加えたいと考えた。

『Minecraft』の最初の公開Beta版は、2009年5月17日にTIGSourceフォーラムでリリースされた。年月が経つにつれ、ペルソンはツール、モブ、さらには完全に別次元の世界などの新機能を含むテストビルドを定期的に公開した。2011年、ゲームの人気の高まりを部分的な理由として、ペルソンは正式なバージョン1.0をリリースすることを決意した。このバージョンは後に「アドベンチャー・アップデート(Adventure Update)」と呼ばれ、2011年11月18日にリリースされた。その直後、ペルソンはゲームの開発を辞め、プロジェクトリーダーをイェンス・バーゲンステン(Jeb)に引き継いだ。

2014年9月15日、WindowsオペレーティングシステムやXboxを開発するマイクロソフトは、25億ドルでMojangと『Minecraft』の知的財産権を買収する契約を発表した。この取引は、ペルソンがTwitterに投稿し、ゲームのソフトウェア利用許諾契約(EULA)の条項を強制したことに対する批判を受けた後、自身の持ち分を買い取ってくれる企業を求めた際に提案されたものである。この条項は、過去3年間EULAに含まれていたものであった。ペルソンによると、MojangのCEOであるカール・マネーは、ツイートの直後にマイクロソフトの幹部から電話を受け、ペルソンが本気で取引を考えているのか確認されたという。また、Mojangにはアクティビジョン・ブリザードやエレクトロニック・アーツ(EA)を含む他の企業からの接触もあった。マイクロソフトとの取引は2014年11月6日に仲裁され、ペルソンはフォーブスの「世界の億万長者リスト」に名を連ねることになった。

ゲームのもともとのPC版は、2017年9月18日に「Minecraft: Java Edition(Java版)」に改名され、クロスプラットフォーム版である「Minecraft: Bedrock Edition(統合版)」との区別が図られた。Bedrock Editionは「ベター・トゥギャザー・アップデート(Better Together Update)」において単に『Minecraft』と改名された。

『Minecraft』は長年にわたり、毎年大型アップデートを受け取っていた。これらのアップデートはゲーム購入者に対して無料で提供され、それぞれが特定のテーマを中心としたものだった。例えば、2018年のバージョン1.13の「アクアティック・アップデート(Update Aquatic)」は海関連の機能に焦点を当て、2020年のバージョン1.16の「ネザー・アップデート(Nether Update)」はネザーディメンションに大きな変更を加えた。しかし、2024年後半、Mojangはアップデート戦略の変更を発表した。年次で大型アップデートをリリースするのではなく、「より頻繁に、より小さなインクリメンタルなアップデートをリリースする」という方針を選択し、「みなさんがより頻繁に新しい『Minecraft』のコンテンツを求めていることは理解している」と述べた。Bedrock Editionは定期的にアップデートされており、これらのアップデートは現在Java Editionのアップデートテーマに合わせられている。他のバージョン、例えば各種Console EditionやPocket Editionについては、Bedrock Editionに統合されたか、開発が終了したため、以降のアップデートは行われていない。

2020年4月16日、Bedrock Edition専用のBeta版であるMinecraft RTXがリリースされ、物理ベースのレンダリングやリアルタイムパストレーシングが実装された。そして、NVIDIAによってRTX対応のGPU向けにDLSSがリリースされた。パブリックリリース版は2020年12月8日に公開された。パストレーシングは、ゲーム内の『Minecraft』マーケットプレイスを通じて無料でダウンロードできる対応ワールドでのみ有効にできる。NVIDIAのウェブサイトからダウンロードできるテクスチャパックを使用する場合である。または、互換性のあるサードパーティ製のテクスチャパックを使用することである。どのテクスチャパックでも、どのワールドでもデフォルトで単純に有効にすることはできない。しかし、NVIDIAによれば、将来的にはゲーム内で直接その機能を有効にすることが可能になるとのことである。当初、Minecraft RTXは、多くのバグや表示エラー、そして不安定性の問題を受けた。

2025年3月22日、新たなビジュアルモード「バイブラントビジュアルズ(Vibrant Visuals)」が発表された。このオプションのグラフィック刷新はMinecraft RTXに似たもので、RTX対応ハードウェアを必要とせずに、ダイナミックシャドウ、スクリーンスペースリフレクション、ボリューメトリックフォグ、ブルームなど現代的な描画要素を実装していることが特徴である。

バイブラントビジュアルズは、「チェイス・ザ・スカイ(Chase the Skies)」アップデートの一部として2025年6月17日にBedrock Edition向けにリリースされ、今後、Java Editionでも提供予定である。

エディション

Java Edition

Java Editionの主要アップデートリリースの年表
発売前は赤で表記
2009Pre-Classic
Classic
Survival test
Indeb
2010Infdev
Alpha
Alpha v1.2.0 - v1.2.6: ハロウィン・アップデート
Beta
2011Beta
リリース 1.0: アドベンチャー・アップデート
20121.1
1.2
1.3
1.4: プリティー・スケアリー・アップデート
20131.5: レッドストーン・アップデート
1.6: ホース・アップデート
1.7: 世界を変えたアップデート
20141.8: バウンティフル・アップデート
2015
20161.9: コンバット・アップデート
1.10: フロストバーン・アップデート
1.11: エクスプロレーション・アップデート
20171.12: 色彩の世界アップデート
20181.13: アクアティック・アップデート
20191.14: ヴィレッジ・アンド・ピレッジ
1.15: バジー・ビー
20201.16: ネザー・アップデート
20211.17: 洞窟と崖:第一弾
1.18: 洞窟と崖:第二弾
20221.19: ワイルド・アップデート
20231.20: 旅路と物語
1.20.3: バット・アンド・ポット
20241.20.5: アーマード・パウズ
1.21: トリッキー・トライアル
1.21.2: バンドル・オブ・ブレイバリー
1.21.4: ガーデン・アウェイケンズ
20251.21.5: スプリング・トゥ・ライフ
1.21.6: チェイス・ザ・スカイ
1.21.9: 銅の時代
1.21.11: マウント・オブ・メイヘム
202626.1: タイニー・テイクオーバー
26.2: カオス・キューブド

『Minecraft』のオリジナル版の当時は、『Cave Game』と呼ばれ、現在はJava Editionとして知られているものの開発は、2009年5月11日前後に始まった。そして、2009年5月13日に、ペルソンがゲームの初期バージョンのテスト動画をYouTubeに公開したことで、開発は終了した。この動画は「Cave game tech test」または「Cave game tech demo」と呼ばれた。翌日、プレイヤーからの提案を受けてゲームは「Minecraft: Order of the Stone」と名付けられた。「Order of the Stone」という名称はウェブコミック『The Order of the Stick』から由来し、『Minecraft』は「良い名前だから」という理由で選ばれた。その月の週末に、ペルソンによってMinecraftの基本プログラムが完成し、2009年5月16日にTigIRCでプライベートテストが公開された。ゲームは2009年5月17日に初めて一般公開され、TIGSourceフォーラムで開発版としてリリースされた。ペルソンはフォーラムからのフィードバックに基づいてゲームを更新した。このバージョンは後に「Classic(クラシック)」として知られるようになった。さらなる開発段階として「Survival Test(サバイバルテスト)」、「Indev(インデブ)」、および「Infdev(インフデブ)」が2009年と2010年にリリースされた。

最初の大規模アップデート、Alpha版と呼ばれるものは、2010年6月30日にリリースされた。ペルソンは当初、Jalbum.netで日中の仕事を続けていたが、ゲームのAlpha版の販売が拡大するにつれて、最終的には、『Minecraft』に全力で取り組むために退職した。ペルソンは、ユーザーに自動的に配信されるアップデートを通じてゲームを継続的に更新した。これらのアップデートには、新しいアイテム、新しいブロック、新しいモブ、サバイバルモード、そしてゲームの挙動に関する変更(例:水の流れ方)が含まれていた。『Minecraft』の開発を支えるために、ペルソンはゲームから得た収益を元に、Mojangというゲーム会社を設立した。Mojangの共同創設者には、ペルソンの同僚であったKingのヤコブ・ポルサーや、jAlbumのCEOであるカール・マネーが含まれていた。

2010年12月11日、ペルソンは『Minecraft』が2010年12月20日にベータテストフェーズに入ることを発表した。さらに、バグ修正やリリースまでのすべてのアップデートは引き続き無料で提供されることも述べた。開発の過程で、Mojangはプロジェクトに取り組むために何人かの新しい社員を雇った。

MojangはゲームをBeta版から正式版に移行し、2011年11月18日にフルバージョンをリリースした。2011年12月1日、イェンス・バーゲンステンが『Minecraft』の完全なクリエイティブコントロールを引き継ぎ、ペルソンのリードデザイナーとしての役割を置き換えた。2012年2月28日、Mojangは『Minecraft』の人気のある「Bukkit」開発者APIの開発者を雇ったと発表した。Minecraftのサーバー改造のサポートを向上させるためであった。この買収には、MojangがBukkitを利用するためのCraftBukkitサーバーMODの完全な所有権を取得することも含まれていた。ただし、この主張の正当性は、多くの寄稿者によるオープンソースプロジェクトであるという状況や、GNU General Public Licenseおよび Lesser General Public Licenseライセンスに基づくライセンスのために疑問視された。2017年に、Bedrock Editionと区別するためにJava Editionというサブタイトルになった。

Pocket Edition

2011年8月、『Minecraft: Pocket Edition』がXperia Play向けにAndroid Marketで早期Alpha版としてリリースされた。その後、2011年10月8日に他の対応デバイス向けにもリリースされた。2011年11月17日に、iOS向けの『Minecraft』のバージョンがリリースされた。マイクロソフトがMojangを買収した直後に、Windows Phone向けの移植版が提供された。この移植版は、ゲームのクリエイティブな建築要素と原始的なサバイバル要素に重点を置いており、PC版のすべての機能は含まれていなかった。イェンス・バーゲンステンは、自身のTwitterアカウントで、『Minecraft: Pocket Edition』がJavaではなくC++で書かれている理由として、iOSがJavaをサポートしていないことを挙げた。しかし、AndroidとiOSのデバイスの両方でJava Editionを非公式にプレイする方法が存在する。

2014年12月10日に、Pocket Editionの移植版がWindows Phone 8.1向けにリリースされた。2017年1月、マイクロソフトはPocket EditionのWindows Phone版を今後維持しないことを発表した。2016年12月19日、iOS、Android、およびWindows Phone向けにMinecraft: Pocket Editionの完全版がリリースされた。

Pocket Editionは2017年にBedrock Editionとして再構築され、新たにXbox OneやNintendo Switch版とクロスプラットフォームプレイが可能となった。

Console Edition

4J Studiosによって開発されたXbox 360版のゲームは、2012年5月9日に発売された。2012年3月22日には、同作が新たなXbox Liveプロモーション『Arcade NEXT』の旗艦タイトルとなることが発表された。同作はPC版とはいくつか異なる点があり、新たに設計されたクラフティングシステム、コントロールインターフェース、ゲーム内チュートリアル、画面分割でのマルチプレイ、そしてXbox Liveを介して友人と遊ぶ機能が含まれる。Xbox 360版のワールドは無限ではなく、見えない壁によって囲まれている。また、Xbox 360版は当初、古いPC版に似た内容であったが、サービス終了前に徐々に現在のPC版に近づける形でアップデートが行われた。さらに、より広大なワールドやその他の強化を特徴とするXbox One版が、2014年9月5日に発売された。

PlayStation 3版とPlayStation 4版はそれぞれ、2013年12月17日と2014年9月4日に発売された。PlayStation 4版はローンチタイトルとして発表されたものの、最終的に発売が遅れることとなった。また、PlayStation Vita版も2014年10月に発売された。Xbox版と同様に、PlayStation版も4J Studiosによって開発された。

2015年12月17日に『Minecraft: Wii U Edition』が発売された。Wii U版は、2016年6月17日に北米で、2016年6月23日に日本で、2016年6月30日にヨーロッパでパッケージ版が発売された。Nintendo Switch版は、2017年5月11日にニンテンドーeショップで配信され、パッケージ版は後日発売される予定とされた。さらに、2017年9月13日のNintendo Directプレゼンテーション中に、任天堂は『Minecraft: New Nintendo 3DS Edition』がPocket Editionを基にしたものであることを発表し、ライブ配信直後にダウンロード版が利用可能になり、パッケージ版は後日発売される予定であった。同作はNewニンテンドー3DSおよびNewニンテンドー2DS LLシステム専用であり、オリジナルの3DSや2DSシステムでは動作しない。

2018年12月18日、PlayStation 3、PlayStation Vita、Xbox 360、およびWii U版の『Minecraft』は最終アップデートを受け、それ以降「Legacy Console Editions」として知られるようになった。また、2019年1月15日にNewニンテンドー3DS版の『Minecraft』も最終アップデートを受け、事実上サポートが終了した。

Bedrock Edition

2017年9月20日、Pocket Edition、Gear VR、Windows 10、Xbox One向けに「Bedrock Engine」と呼ばれるゲームエンジンを採用したアップデート「ベター・トゥギャザー・アップデート(Better Together Update)」が公開された。それにより同じ更新データが適用されるバージョンに統合され、クロスプラットフォームでのマルチプレイが実装された。

2018年6月21日には、Nintendo Switchに対しても「ベター・トゥギャザー・アップデート」が適応された新ソフトが配信され、Nintendo Switch Editionを持っている人には無料配信された。2019年12月11日にはPlayStation 4向けにPlayStation 4 Editionを上書きする形で同アップデートが配信された、無料のXbox Liveアカウントを利用することでクロスプラットフォームプレイが可能になった。

このようにして「ベター・トゥギャザー・アップデート」の適用を受けたエディションは、その後すべて「Bedrock Edition(統合版)」という名称に変更され、1つに統合された。

PlayStation 5版はアクティビジョン買収の件でソニー代表のジム・ライアンが辞任するまでは、MojangにPS5向けの開発環境を提供しなかったことで発売することができなかったが、2024年10月22日に物理版とともにリリースすることが発表された。PlayStation 4版を保有しているユーザーは原則として、無料でPS5版にアップグレードできるが、日本については不当景品類及び不当表示防止法との兼ね合いから、22円で提供した。

その他のバージョン

Minecraft Education

学校利用を目的とした教育向けバージョンの『Minecraft』が2016年11月1日に発売された。Android、ChromeOS、iPadOS、iOS、MacOS、Windowsに対応している。2018年8月20日、Mojangは秋にiPadOS版のEducation Editionを提供すると発表し、2018年9月6日にApp Storeで公開された。2019年3月27日、中国ではJD.comが運営することが発表された。2020年6月26日にはGoogle Playストア対応Chromebook向けにパブリックベータが開始され、2020年8月7日にChromebook用正式版がGoogle Playストアで公開された。また、この版はBedrock Editionに基づいているものである。

中国版

2016年5月20日に、『China Edition』(「我的世界」)が中国向けのローカライズ版として発表された。この版は、NetEaseとMojangとのライセンス契約のもとでリリースされたものである。PC版は2017年8月8日に公開テストが開始された。iOS版は2017年9月15日に、Android版は2017年10月12日にリリースされた。PC版は専用のランチャーからそれぞれJava Edition, Bedrock Editionがあり、オリジナルのJava Edition, Bedrock Editionに基づいている。また、iOSおよびAndroidのモバイル版はBedrock Editionに基づいている。このエディションは基本プレイ無料であり、2019年11月までに3億人以上のプレイヤーを獲得していた。 オリジナルの要素が存在する。また、Minecraft Educationの中国版も教育用途で展開されたいる。

Minecraft for Windows

Bedrock Editionのバージョンは、マイクロソフトのWindows 10およびWindows 11オペレーティングシステム専用である。Windows 10向けのBeta版は、2015年7月29日にWindows Storeでリリースされた。

約1年半のBeta期間を経て、マイクロソフトは2016年12月19日にこのバージョンを正式リリースした。このリリースは「エンダー・アップデート (Ender Update)」と呼ばれ、ワールドテンプレートやアドオンパックなど、このバージョンの『Minecraft』に新機能を実装したものである。

このバージョンには、Xbox Liveのフレンドと一緒にプレイしたり、他のBedrockプラットフォームで『Minecraft』を所有しているユーザーとローカルマルチプレイを行ったりする機能が備わっている。その他の特徴として、ゲームパッド、キーボード、タッチスクリーン(Microsoft Surfaceやその他のタッチスクリーン対応デバイス用)といった複数の操作方式に対応している。また、仮想現実(VR)対応が実装されており、Windowsの内蔵機能であるGameDVRを使用してゲーム中の録画やスクリーンショットの撮影が可能である。

2022年6月7日より、『Minecraft』のJava EditionとBedrock Editionは、Windows向けに購入可能な1つのバンドルとして統合された。この変更により、いずれか一方のバージョンを所有しているユーザーは自動的にもう一方のバージョンへのアクセス権を得ることができる。ただし、両バージョンのゲームはそれぞれ独立した状態のままである。

バリエーション

2011年ごろ、『Minecraft』の正式リリース前に、Mojangとレゴグループとの間で、「Brickcraft」と呼ばれるレゴブロックを基にした『Minecraft』のゲームのコラボレーションが行われていた。これは、『Minecraft』の基礎ゲームをレゴブロック仕様に改変するもので、標準の1×1ブロックだけでなく、レゴセットでよく使われる大きめのパーツにも対応させる必要があった。ペルソンは『ナポレオン・ダイナマイト』のジョークにちなんで「Project Rex Kwon Do」と呼ばれる初期バージョンを開発していた。レゴはこの企画を承認し、Mojangも6か月間に2人の開発者を割り当てたが、レゴグループからの要求が原因で中止となったと、MojangのDaniel Kaplanは語っている。また、レゴはこのゲームを完成させるためにMojangの買収も検討したが、マイクロソフトが20億ドル以上でMojangを買収する提案したことで、レゴ側は『Minecraft』の将来性に自信を持てず手を引いた。2025年6月26日には、2012年6月28日付の『Brickcraft』のビルドがOmniarchiveというウェブサイトで公開された。

バーチャルリアリティ

初期の段階で、ペルソンは『Minecraft』のポートをOculus Riftでサポートする計画を立てていた。しかし、2013年にFacebookがOculusを買収した後、彼は「Facebookは気味が悪い」と述べて計画を突然中止した。2016年に、Oculus Riftハードウェア向けにJava Editionにバーチャルリアリティサポートを提供するコミュニティ制作の改造版「Minecraft VR」が開発された。この「Minecraft VR」改造版のフォークである「Vivecraft」は、OpenVRに移植され、HTC Viveハードウェアのサポートに特化している。2016年8月15日、マイクロソフトは『Windows 10 Edition』向けの公式Oculus Riftサポートを開始した。このリリースに伴い、「Minecraft VR」改造版は開発者によって商標問題のために中止され、コミュニティの開発者たちはそのRiftサポートやオリジナルのMinecraft VR改造版よりも優れている点から、Vivecraftを支持するようになった。Gear VR版の「Minecraft: Gear VR Edition」が利用可能である。2017年にWindows Mixed Realityのサポートが追加された。2020年9月7日、Mojangは、PlayStation 4版のゲームが同月にPlayStation VRのサポートを受けることを発表した。公式にサポートされている『Minecraft』のVR版は、PlayStation 4版、Minecraft: Gear VR Edition、およびOculus RiftとWindows Mixed Realityヘッドセット用のWindows版『Minecraft』だけである。2024年9月に、『Minecraft』はPlayStation VRのサポートを終了することを発表し、最終更新は2025年3月に行われる。

音楽とサウンドデザイン

Daniel C418(ローゼンフェルド)
Minecraftの音楽の作曲者であり、サウンドデザイナーのC418(2011年撮影)

音楽と効果音は、ドイツの音楽家であるダニエル・ローゼンフェルド(C418の名でも知られる)によって制作された。ゲームの効果音を制作する際、C418はフォーリー技術を幅広く活用した。彼はゲームに使用される音の制作プロセスについて学び、「フォーリーは面白いもので、その繊細さを学ぶ必要があった。最初はその知識があまりなかった。すべては試行錯誤の過程だ。ただ音を作り、最終的に『ああ、これだ!マイクを持ってきて!』と思える瞬間が来る。決まったやり方なんてまったくないんだ」と語った。C418はゲーム内の草ブロックの音を制作した時について振り返り、「草の音を作るには実際に草の上を歩いて録音するのではない。なぜなら草はほとんど音がしないからだ。必要なのはVHSを用意し、それを分解してテープに軽く触れることだ」と述べた。彼の好きな音はクモの「ヒス音」だったという。彼は次のように語っている。「私はクモが好きだ。それを録音するのは1日かけてクモがどんな音を出すかを研究する過程だった。実際に、クモの中にはかすかにキーキーと鳴くものがいる。そこで私は消防ホースの音を録音し、それをサンプラーに入れ、変調して奇妙なクモが話しかけてくるかのような音に仕上げた」。

多くのゲーム内の音は偶然や即興で制作された。クリーパーの効果音について、C418は「それは完全にマルクスと私の間の偶然の産物だった。私たちはマッチ棒を燃やす音を仮の効果音として入れてみただけだった。それが驚くほどうまくいったので、そのまま採用したんだ」と振り返った。ゾンビの効果音などについては、「実際言うと、ゾンビをそんなに恐ろしくしたくなかった。意図的にコミカルな音にしたんだ。それがうまくいっていると聞くのは嬉しいね」とコメントしている。また、C418はゲームのサウンドエンジンについて、「作業するには1つどいもの」だったと述べている。そして彼は次のように回想している。「もし2つの楽曲ファイルを同時に扱おうとすると、ゲームエンジン自体がクラッシュするんだ。そんなおかしなグリッチがたくさんあったけど、開発者たちはゲーム本体に忙しすぎて、サウンドエンジンを修正する暇はなかったんだ」。

BGMは、インストゥルメンタルの環境音楽である。『Minecraft』の音楽を作曲するために、C418はAbleton Liveのパッケージと、いくつかの追加プラグインを使用した。それらについてC418は、「エフェクトからオーケストラ全体まで、ほとんど何でもできる。さらに、モーグ・シンセサイザー、Dave Smith Prophet 08、Virus TIのようなシンセサイザーもコンピュータに接続されている」と語った。2011年3月4日、C418は『Minecraft – Volume Alpha』というタイトルのサウンドトラックをリリースした。これには、『Minecraft』に収録されているほとんどの楽曲に加えて、ゲームには収録されていない他の音楽も含まれている。KotakuのKirk Hamiltonは、Minecraftの音楽を2011年の最高のビデオゲーム・サウンドトラックの1つに選んだ。2013年11月9日、C418は2番目の公式サウンドトラック『Minecraft – Volume Beta』をリリースした。これには、ゲームの後半のバージョンで追加された音楽が含まれている。Volume Alphaの物理リリース(CD、ブラック・ヴァイナル、限定版の透明グリーン・ヴァイナルLP)は、2015年8月21日にインディー・エレクトロニック・レーベルのゴーストリー・インターナショナルから発行された。2020年8月14日、GhostlyはVolume BetaをCDとヴァイナルでリリースし、限定版として代替カラーのLPとレンチキュラー・カバー・プレス盤がリリースされた。

C418が最後に手がけたアップデートは『アクアティック・アップデート(Update Aquatic)』である。彼の音楽は2020年に実施されたネザー・アップデートまでゲーム内の唯一の音楽として採用されていたが、このアップデートではレナ・レインによる楽曲が導入された。それ以降、谷岡久美、サムエル・オーベリ、アーロン・チェロフなどの作曲家が楽曲の制作に参加しており、レインが新たな主要作曲家として位置付けられている。C418が独自にリリースしたアルバム以外のすべての音楽の所有権はマイクロソフトに帰属し、他のアーティストの楽曲はマイクロソフトのレーベルによって発表されている。また、Gareth CokerはLegacy Console Editionのミニゲーム用音楽の一部を作曲した。

C418は2015年の『Fact』誌のインタビューで、ゲーム用の3枚目の『Minecraft』のアルバムを制作する意図を明かした。さらに、2017年のツイートでその存在を確認し、当時のレコードの作業量が過去2作分の合計を超え、合計で3時間18分以上になることを記した。しかし、マイクロソフトとのライセンス問題により、この第3作は現在までリリースされていない。2021年1月8日、C418はAnthony Fantanoとのインタビューで、第3作の音楽がリリースされる可能性について尋ねられた際、「一応あるし、自分としては完成してるつもりだけど、状況が複雑になってきていて…特に『Minecraft』は今はもう大きな案件だから、どうなるか分からない」と答えた。

評価

評価

批評家

『Minecraft』の初期バージョンは、プレイヤーに与えるクリエイティブな自由度や、エマージェントゲームプレイを実現する容易さが評価され、批評家から高い評価を受けた。批評家たちは、『Minecraft』の複雑なクラフトシステムを楽しんでいることを表明し、それがゲームのオープンエンドなゲームプレイの重要な側面であるとコメントした。ほとんどの出版物は、ゲームの「ブロック状」のグラフィックに感銘を受けており、『IGN』はそれを「瞬時に記憶に残る」と表現した。レビュアーたちは、ゲームの冒険要素も好意的に評価し、探索と構築の良いバランスが生まれていると指摘した。ゲームのマルチプレイヤー機能は一般的に好意的に受け入れられており、『IGN』は「冒険は常に友達と一緒の方が楽しい」とコメントした。『PC Gamer』のジャズ・マクドゥーガルは、『Minecraft』を「直感的に興味深く、感染するように楽しい、比類のない創造性と記憶に残る体験の幅を持つ」と評した。『Minecraft』は、基本的なゲームメカニクスがコンピュータのコマンドに論理的に類似しているため、数百万の子供たちをデジタル世界に導いたと見なされている。

『IGN』は、マルチプレイヤーサーバーを設定する際に必要な面倒な手続きについて失望し、それを「手間」と呼んだ。批評家たちは、視覚的な不具合が時折発生するとも指摘した。2011年にBeta版を終了してリリースされたにもかかわらず、『GameSpot』はゲームに「未完成の感覚」があると述べ、いくつかのゲーム要素が「不完全か急いで作られたように見える」と追加した。

デイリー・レコードのスコット・ムンローによるAlpha版のレビューでは、「すでに特別な存在である」と評され、読者に購入を促した。Rock Paper ShotgunのJim RossignolもこのAlpha版を推薦し、「一種の生成的な8ビットレゴ・ストーカー」と呼んだ。2010年9月17日、ゲームウェブコミックのペニー・アーケードは、ゲームの中毒性についてのコミックとニュース投稿のシリーズを始めた。Xbox 360版は批評家から一般的に好意的に受け入れられたが、PC版ほどの称賛は得られなかった。レビュアーたちは、MODサポートやPC版のコンテンツといった機能の欠如に失望したものの、ポート版に追加されたチュートリアルやゲーム内ヒント、クラフトレシピがゲームをよりユーザーフレンドリーにしていると評価した。Xbox One版は、比較的大きな世界を持つことが称賛され、最も好評を得たポートの1つとなった。

PlayStation 3版も一般的に好意的なレビューを受け、Xbox 360版と比較されて、適切に調整されたコントロールが称賛された。PlayStation 4版は、これまでのポートの中で最も高く評価され、PlayStation 3版よりも36倍大きな世界があることが称賛され、Xbox One版とほぼ同じであると表現された。PlayStation Vita版は、批評家から一般的に肯定的な評価を受けたが、技術的な制限が指摘された。

Wii U版は批評家から概ね好意的な評価を受けたが、GamePadの統合が不足している点が指摘された。3DS版は賛否が分かれるレビューを受け、高価格や技術的な問題、クロスプラットフォームプレイの欠如について批判された。Nintendo Switch版は比較的好意的な評価を受け、他の近代的なポートと同様に相対的に広い世界が称賛された。

Pocket Editionは当初、批評家から賛否が分かれる評価を受けた。レビュアーはゲームの直感的な操作を評価したものの、コンテンツの不足に失望した。資源を集めてアイテムをクラフトできないことや、ブロックの種類が限られていること、敵キャラがいないことが特に批判された。アップデートでコンテンツが追加された後、Pocket Editionはより好意的な評価を受け始めた。レビュアーは操作やグラフィックを称賛したが、依然としてコンテンツの不足を指摘した。

売上

2011年初頭にベータフェーズに入ってから1か月で約100万本以上の購入を達成した。この時点で、ゲームにはパブリッシャーの支援がなく、口コミやPenny Arcadeなどのさまざまな無料のメディア参照を通じてしか商業的に宣伝されていなかった。2011年4月までに、開発者のマルクス・ペルソンは『Minecraft』が2300万ユーロ(約3300万米ドル)の収益を上げ、Alpha版が80万本、Beta版が100万本以上販売されたと推定した。2011年11月、ゲームがフルリリースされる前に、Minecraft Beta版は1600万人以上の登録ユーザーを超え、400万本の購入を達成した。2012年3月までに、『Minecraft』はPCゲーム史上6番目に売れたゲームとなった。2014年10月10日時点で、ゲームはPCで1700万本を販売し歴史上最も売れたPCゲームとなった。2014年2月25日には、登録ユーザーが1億人に達した。2019年5月までに、全プラットフォームで1億8000万本が売れ、史上最も売れたビデオゲームとなった。また、無料プレイ版の中国版『Minecraft』(我的世界)は、2019年11月時点で3億人以上のプレイヤーを抱えていた。2021年4月までに、『Minecraft』は世界中で2億3800万本以上販売された。2023年現在、ゲームは3億本以上、2025年4月時点で3億5000万本売り上げている。

2012年にリリースされたXbox 360版の『Minecraft』は、発売初日に利益を上げ、ゲームが40万人のプレイヤーでXbox Liveの販売記録を打ち破った。その後、Xbox Live Marketplaceに登場してから1週間で、『Minecraft』は100万本を売り上げた。GameSpotは2012年12月に、『Minecraft』が2012年5月にXbox ネットワークでデビューして以来、448万本以上を売り上げたと発表した。2012年、『Minecraft』はXbox ネットワークで最も購入されたタイトルであり、平均ユニークユーザー数に基づいてXbox Liveで4番目に多くプレイされたタイトルでもあった。2014年4月4日現在、Xbox 360版は1200万本を売り上げている。さらに、Pocket Editionは2100万本の販売を達成した。PlayStation 3版は5週間で100万本を売り上げた。ゲームのPlayStation Vita版のリリースにより、『Minecraft』の販売は79%増加し、PS3およびPS4の初回リリースを上回り、PlayStation、コンソールでの『Minecraft』の最大のローンチとなった。

日本においてPlayStation Vita版は、発売から最初の2か月で10万本のデジタルコピーを販売したと、SCE Japan Asiaが発表した。2015年1月までに、日本のすべてのPlayStationプラットフォームで『Minecraft』のデジタルコピーが50万本販売され、主に小学生がPS Vita版を購入する傾向が見られた。2022年時点で、Vita版は日本で165万本以上を売り上げており、日本国内で最も売れたVitaゲームとなっている。ほかWii U版は2017年6月時点で32万9717本、PlayStation 4版は2019年5月時点で38万6529本、Nintendo Switch版は2026年3月時点で416万8713本をそれぞれ記録している。

このゲームは2015年第2四半期にマイクロソフトの総第一者収益を6300万ドル改善するのに寄与した。またすべてのバージョンを含めて、2019年9月時点で月間アクティブプレイヤーが1億1200万人を超えていた。2020年5月の11周年を迎えた際、会社は『Minecraft』がプラットフォーム全体で2億本以上の販売を達成し、月間アクティブプレイヤーが1億2600万人を超えたと発表した。2021年4月までには、月間アクティブユーザー数は1億4000万人に達した。

受賞歴

2010年7月、PC Gamerは『Minecraft』を「職場で遊べるゲーム」の第4位に挙げた。同年12月には、Good Gameが『Minecraft』を「2010年のベストダウンロードゲーム」に選出した。Gamasutraは『Minecraft』を「2010年のベストゲーム」の第8位および「2010年のベストインディーゲーム」の第8位に選んだ。さらに、Rock, Paper, Shotgunは『Minecraft』を「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」に選出した。Indie DBは『Minecraft』に、2010年の「Indie of the Year」賞を投票により授与し、さらに5つのEditor's Choice賞のうち「Most Innovative」と「Best Singleplayer Indie」の2つを授与した。また、『PC Gamer UK』から「Game of the Year」賞を授与された。このゲームは2011年3月のインディペンデント・ゲーム・フェスティバルにおいて「Seumas McNally Grand Prize」、技術的卓越性、およびデザイン卓越性の各賞にノミネートされ、「Grand Prize」とコミュニティ投票の「Audience Award」を受賞した。また、ゲーム・デベロッパーズ・チョイス・アワード 2011では、『Minecraft』は「Best Debut Game」、「Best Downloadable Game」、および「Innovation Award」の各部門で受賞し、すべてのノミネート部門で賞を獲得した。GameCityのビデオゲーム芸術賞も受賞した。2011年5月5日、『Minecraft』は、2012年3月16日に公開されたスミソニアン・アメリカ美術館のThe Art of Video Games展で展示される80のゲームの1つに選ばれた。2011年のSpike Video Game Awardsでは、『Minecraft』は最優秀インディペンデントゲーム賞を受賞し、最優秀PCゲーム部門にもノミネートされた。2012年の英国アカデミー賞ゲーム部門では、『Minecraft』は2011年のGAME賞にノミネートされ、ペルソンは特別賞を受賞した。2012年、Minecraft XBLAは、ゴールデンジョイスティックアワードの「Best Downloadable Game」部門とTIGAゲーム産業賞の「Best Arcade Game」部門を受賞した。2013年、英国アカデミービデオゲーム賞のファミリーゲーム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた。16th Annual D.I.C.E. Awardsにおいて、Academy of Interactive Arts & Sciencesから「Strategy/Simulation Game of the Year」部門にノミネートされた。また、2014年には『Minecraft Console Edition』がTIGA Game Of The Year賞を受賞した。2015年には『Minecraft』が『USgamer』の「2000年以降のベストゲーム15」リストで第6位に選ばれた。2016年には『Minecraft』がタイムの「史上最高のビデオゲーム50」リストで第6位に選ばれた。

また、キッズ・チョイス・アワード2013では「Favorite App」部門にノミネートされたが、『Temple Run』に敗れた。キッズ・チョイス・アワード2014では「Favorite Video Game」部門にノミネートされたが、『Just Dance 2014』に敗れた。その後、キッズ・チョイス・アワード2015で「Most Addicting Game」賞を受賞した。さらに、Java Editionはキッズ・チョイス・アワード2018で「Favorite Video Game」部門にノミネートされた。また、ゲームそのものがGolden Joystick Awards 2019で「Still Playing」賞を受賞し、キッズ・チョイス・アワード2020では「Favorite Video Game」賞を受賞した。さらに、2022年には初開催のStreamer Awardsで「Stream Game of the Year」を受賞した。

『Minecraft』はキッズ・チョイス・アワード2021で「Favorite Video Game」部門にノミネートされ、2022年および2023年には同部門で受賞を果たした。

論争

『Minecraft』はこれまでにいくつかの顕著な論争に直面している。2014年6月、Mojangはソフトウェア利用許諾契約(EULA)のうち「寄付や課金と引き換えにゲーム内で有利になる特典を提供すること」を禁じる規約を本格的に適用すると発表した。担当者によれば、サーバーへのアクセスや外見アイテムの販売は引き続き許可されるとしたが、運営者やコミュニティからは「規約が過度に広範」や「中小サーバーの運営が不可能になる」など猛烈な反発を受けた。この騒動はペルソンによるMojangの売却にも影響したとされる。

2020年にはJava EditionのアカウントをMojangのアカウントからMicrosoft アカウントへの移行が必須になると発表された。移行ではXbox networkのゲーマータグ作成も求められ、安全対策や保護者コントロールの強化といった理由が挙げられたが、コミュニティからは技術的なトラブルや「必須化」への反発が相次いだ。2022年3月以降、移行しないとJava Editionにアクセスできなくなった。2023年9月19日をもってMojangアカウントでの利用は完全終了した。

2022年6月、Java Editionにプレイヤー通報機能が追加され、マルチプレイサーバーでのチャット発言に対し、暴言やヘイトスピーチなどXbox Live規範違反の場合は一時もしくは永久ブロックとなる仕様になった。アップデート1.19.1で実装され、違反者はたとえ個人のサーバーでもオンラインプレイ自体から排除される可能性があるため、「検閲」や「プレイヤー管理の中央集権化」への批判や「#saveminecraft」などの抗議運動が発生した。バージョン「1.19.84」(小説『1984年』にちなむあだ名)と揶揄されるなど、自由度の高いゲーム性と運営方針の対立がクローズアップされた。

モブ投票

モブ投票はMojangが主催し、『Minecraft』のコミュニティがオリジナル新モブ3種のうち1体を投票で選出、勝者のみがアップデートで追加されるというオンラインイベントである。当初は敗者のモブは実装されなかったが、後に再登場の機会がある仕組みへと変更された。第1回はMINECON Earth 2017で実施され、2020年からは毎年「Minecraft Live」で恒例化した。

この投票は「3つ全てではなく1体だけしか実装されないこと」や、「コミュニティ分断」「炎上」「大手配信者やBotによる不正操作の余地」など多くの批判も受けてきた。マイクロソフトによるMojangの買収以降の新規コンテンツ不足の象徴ともされる。

2023年のモブ投票ではカニ、ペンギン、アルマジロの3種類が候補となり、10月13日から投票が開始された。これに対し、「モブ投票全廃と3体すべての実装」を求めるChange.orgの署名運動が10月6日に始まり、13日には約44万5000もの署名を集め、ボイコットや20世紀のプロパガンダ風ポスターによる抗議運動もSNSで拡大した。公式の対応はなく投票は予定通り実施され、アルマジロが勝利した。2024年9月、Mojangは今後の開発計画に関するブログ記事で「モブ投票」の終了を発表した。

文化的影響

Jordan Maron(通称「CaptainSparklez」)は、『Minecraft』を題材とした人気楽曲のミュージカルパロディで知られている。
Jordan Maron(通称「CaptainSparklez」)は、『Minecraft』を題材とした人気楽曲のミュージカルパロディで知られている。
毛糸で作られた『Minecraft』の羊
毛糸で作られた『Minecraft』の羊
『Minecraft』は教育現場でも利用されている。
『Minecraft』は教育現場でも利用されている。
3枚の画像

2019年9月、The Guardianは『Minecraft』を「21世紀で最も優れたビデオゲーム」と格付けした。また、2019年11月にPolygonが2010年代の「10年間を振り返る」特集において、「この10年間で最も重要なゲーム」と称した。さらに、2019年12月にForbesが2010年代の「最も優れた、そして最も重要なビデオゲーム」リストにおいて特別な言及を与え、「この10年間で間違いなく最も重要なゲームの1つである」と評した。2020年6月、『Minecraft』が世界ビデオゲームの殿堂に殿堂入りを果たした。

アーリーアクセスモデルを採用し、正式リリース前に販売を通じて開発資金を集めることに成功した初期の代表的なゲームの1つと認識されている。『Minecraft』は2010年代初頭にインディーゲーム開発を後押ししただけでなく、アーリーアクセスモデルをインディーゲーム開発で普及させる助けにもなった。

ソーシャルメディアサイト(YouTube、Facebook、Redditなど)は、『Minecraft』を広める上で重要な役割を果たしてきた。ペンシルベニア大学のアネンバーグ・コミュニケーション・スクールが行った調査によると、『Minecraft』プレイヤーの3分の1がインターネット動画を通じてこのゲームを知ったという。2010年、『Minecraft』関連の動画はYouTubeで影響力を持ち始め、多くの場合、実況者によって作成された。これらの動画には通常、ゲームのスクリーンキャプチャ映像とボイスオーバーが含まれている。動画の一般的な内容は、プレイヤーが作成した作品、さまざまなタスクの攻略ガイド、ポピュラーカルチャー作品のパロディなどである。2012年5月までに、400万本以上の『Minecraft』関連のYouTube動画がアップロードされた。このゲームは、2010年代を通してYouTubeのゲームシーンで顕著な存在であり続けた。2014年には、プラットフォーム全体で2番目に検索された用語であった。2018年までに、依然としてYouTubeで世界最大のゲームであった。

一部の人気実況者は、YouTubeで非常に視聴されているエンターテイメントチャンネルを所有していた、現在は存在しないゲーム動画会社Machinimaに雇用されている。The Yogscastは、定期的にMinecraft動画を制作するイギリスの会社である。彼らのYouTubeチャンネルは何十億もの視聴回数を獲得しており、Minecon 2011での彼らのパネルは最高の参加者数を記録した。もう1人の有名なYouTubeパーソナリティは、オンラインでCaptainSparklezとして知られるJordan Maronであり、アッシャーの「DJ Got Us Fallin' in Love」のパロディである「Revenge」を含む、多くの『Minecraft』の音楽パロディも作成している。Polygonは、YouTubeでの『Minecraft』の人気を静かな支配力と表現したが、2019年には、ピューディパイのゲーム実況のおかげもあり、『Minecraft』はプラットフォーム上で目に見える人気の上昇を経験した。YouTubeは後に、2021年12月14日に、ウェブサイトでの『Minecraft』関連の総視聴回数が1兆回を超えたと発表した。

2020年10月14日には、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』において、ダウンロードコンテンツとして初期スキンであるスティーブがプレイアブルキャラクターとして登場した。カラーチェンジでアレックスやゾンビ、エンダーマンも使用可能な他、ステージ演出などでいくつかのモブも登場している。

Minecraftは、Torchlight II、Team Fortress 2、Borderlands 2、Choplifter HD、Super Meat Boy、The Elder Scrolls V: Skyrim、The Binding of Isaac、The Stanley Parable、FTL: Faster Than Light、Super Smash Bros. Ultimateなどの他のビデオゲームで参照されている。後者では、『Minecraft』を基にしたダウンロード可能なキャラクターとステージが登場する。また、エレクトロニックミュージックアーティストのdeadmau5のパフォーマンスでも参照されている。このゲームは、アニメテレビシリーズSouth Parkの第17シーズンの第2話「Informative Murder Porn」でも頻繁に参照されている。

応用

特にコンピュータ支援設計(CAD)や教育の分野で広く議論されている。2011年11月18日に開催されたMinecon 2011のパネルにおいて、スウェーデンの開発者がゲームを使用して公共建築や公園を再設計する可能性について議論し、Minecraftを用いたレンダリングはコミュニティにとって非常に使いやすく、新しい建築物や公園の機能をイメージしやすくすると述べた。2012年11月22日、MITメディアラボのヒューマン・ダイナミクスグループのメンバーであるCody Sumterは「Notchは単なるゲームを作ったのではない。彼は4,000万人の人々にCADプログラムの使い方を学ばせることに成功した」と語った。さまざまなソフトウェアが開発され、仮想設計を3Dプリンター、またはMakerBotやRepRapのような個人用プリンターで印刷できるようになっている。

2012年9月、Mojangは国際連合人間居住計画と協力し、現実の環境を『Minecraft』で作成することを目的としたBlock by Blockプロジェクトを開始した。このプロジェクトでは、その環境に住む若者たちが、見たい変更をデザインするプロセスに参加できる。『Minecraft』を利用することで、コミュニティは問題のある地域を再構築し、市民は『Minecraft』のサーバーに入り、自分たちの住む地域を改良することが可能になる。MojangのマネージングディレクターであるCarl Mannehは、このゲームを「このプロセスを促進する完璧なツール」と呼び、「この3年間のパートナーシップにより、UN Habitatの持続可能な都市開発ネットワークは2016年までに300の公共スペースを改善する」と述べた。Mojangは『Minecraft』の建築コミュニティのFyreUKを起用し、現実の環境を『Minecraft』内でレンダリングする作業を行った。最初のパイロットプロジェクトはナイロビのキベラという非公式居住地で開始され、現在計画段階にある。このBlock by Blockプロジェクトは、2011年10月に開始されたMina Kvarter(スウェーデン語で「My Block」)という以前のイニシアチブに基づいている。このイニシアチブでは、スウェーデンのコミュニティに住む若者に、自分たちの町の一部をどのように変えたいかを視覚化するツールが提供された。Mannehによれば、このプロジェクトは建築の専門知識がなくても都市計画のアイデアを視覚化するのに役立ち、市民によって提示されたアイデアは政治的決定のテンプレートとして機能した。

2014年4月、デンマーク地理空間データ庁は、独自の地理空間データに基づいて、デンマーク全土を『Minecraft』でフルスケールで生成した。デンマークは最も平坦な国の1つであり、最高地点が171メートルである(標高差が30番目に小さい国)ため、これは可能であった。『Minecraft』のデフォルトの制限は、プロジェクト完了時にゲーム内の海面から約192メートルであった。

他のウェブサイトが検閲されている状況下で、ゲームのアクセシビリティを利用し、非政府組織国境なき記者団は、オープンなMinecraftサーバーを使用してThe Uncensored Libraryを作成した。これは、ジャマル・カショギなど、検閲や逮捕されたエジプト、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、ベトナムなどの国のジャーナリストによるゲーム内のジャーナリズムのリポジトリである。新古典主義の仮想建築物は、24人の国際的なチームによって約250時間かけて作成された。

予測不可能な性質にもかかわらず、Minecraftはスピードランに人気のゲームとなっている。スピードランとは、プレイヤーが新しい世界にドロップされてから、ジ・エンドに到達し、エンダードラゴンを倒すまでの時間を計測するものである。一部のスピードランナーは、MOD、外部プログラム、およびデバッグメニューの組み合わせを使用するが、他のランナーは、よりバニラな方法、またはより一貫性を重視した方法でゲームをプレイする。

教育

教育分野でも利用されており、2011年に教育分野で『Minecraft』を学校に導入することを目的とした教育団体MinecraftEduが設立された。この団体はMojangと協力し、学校でゲームを手頃な価格で利用可能にするための活動を行っている。MinecraftEdu版では、教師が仮想世界内の生徒の進捗をモニタリングできるような独自の機能が含まれており、たとえば生徒がレッスンを完了した際にスクリーンショットを送信する仕組みがある。2012年9月の段階で、MinecraftEduは世界中で約25万人の生徒が同団体を通じて『Minecraft』を利用していると述べた。『Minecraft』を利用した多種多様な教育活動が開発されており、歴史、国語、科学などの教科を生徒に教えるための取り組みが行われている。たとえば、ある教師は歴史的な名所が散在する仮想世界を構築し、生徒が学びながら探索できるようにした。別の教師は『Minecraft』内に巨大な動物細胞の構造物を作成し、生徒がその中を探検して細胞の機能を学べるようにした。グレート・オーモンド・ストリート病院が『Minecraft』内に再現され、患者が実際に訪れる前に病院を仮想的に探索できるよう提案された。『Minecraft』はコンピュータ支援設計 (CAD) における革新となる可能性もある。『Minecraft』はデザインにおける協力の場を提供し、産業に影響を与える可能性がある。

レッドストーンブロックの導入により、ユーザーは『Minecraft』内に機能する仮想コンピュータを構築できるようになった。こうした仮想的な作品には、機能するハードディスクや、8ビットの仮想コンピュータ、さらにはサバイバルモードで完全に外部修正なしで構築可能な『Minecraft』の小型版が含まれている。少なくとも1つの事例において、この特徴を利用して若年層プレイヤーに仮想コンピュータ内で設定された言語でプログラミングを教えるためのMODが作成された。

『Minecraft』におけるもう1つの計算機構は、コマンドブロックである。このブロックはクリエイティブモードでのみアクセス可能で、ゲームロジックを変更することができる。コマンドブロックを使用して作成された例として、Atari 2600のエミュレーターや、ポケットモンスター 赤の再実装がある。

2014年9月、ロンドンの大英博物館は、一般市民と協力して館内の建物とすべての展示物をMinecraft内で再現する計画を発表した。マイクロソフトと非営利団体のCode.orgは協力し、『Minecraft』を基にしたゲーム、パズル、およびチュートリアルを提供し、子どもたちにプログラミングを教えることを目指している。2018年3月までに、マイクロソフトとCode.orgは8500万人以上の子どもたちがこれらのチュートリアルを利用したと報告した。

2019年、日本で未成年がMinecraft: Education Editionを活用した未来の街をMinecraftのワールド内に制作し競い合う大会、Minecraftカップが開催され、2024年度に行われた第6回大会では1万5000人以上がエントリーし、774点のワールド作品が応募された。

クローン作品

2010年に『Minecraft』が爆発的な人気を博したのを受けて、他の多くのビデオゲームが『Minecraft』との類似性を批判され、しばしば「クローン」と呼ばれた。これは『Minecraft』から直接の着想を得た場合や、外見上の類似性が理由であることが多い。代表的な例としては、『Ace of Spades』、『CastleMiner』、『CraftWorld』、『FortressCraft』、『Terraria』、『BlockWorld 3D』、『Total Miner』、および 『Luanti』(旧称Minetest)などがある。『The Blockheads』のデザイナーであるデイヴィッド・フランプトンは、自身の2D作品における失敗の1つとして「低解像度のピクセルアート」が『Minecraft』にあまりに似すぎており、ファンから「一定の抵抗」を受けたことを挙げている。また、ニンテンドーDS向けに同人開発で制作された『Minecraft』のAlpha版移植作「DScraft」は、システムの制約を考慮すると原作に非常に近い点が評価されている。マイクロソフトによるMojangおよび『Minecraft』のIPの買収に対して、当時任天堂のゲーム機だけは正式な『Minecraft』がリリースされていなかったため、複数の開発者が任天堂のハード専用のクローン作品を発表した。こうしたクローン作品には『UCraft』(Nexis Games)、『Cube Life: Island Survival』(Cypronia)、『Discovery』(Noowanda)、『Battleminer』(Wobbly Tooth Games)、『キューブクリエイター3D』(Big John Games)、『Stone Shire』(Finger Gun Games)などがある。ただしファンの不安は杞憂に終わり、後に任天堂のゲーム機にも公式の『Minecraft』が登場した。

マルクス・ペルソンは2011年のLudum Dareで似たコンセプトのゲーム『Minicraft』を制作した。さらに2025年初頭、ペルソンは自身のX(旧Twitter)アカウントで『Minecraft』の精神的続編を開発する可能性を示唆し、「事実上『Minecraft 2』を発表した」と述べた。しかし数日後、チームとの話し合いを経て計画は中止された。

2024年11月には、AI企業のDecartとEtchedによって、『Oasis』と呼ばれる『Minecraft』のAI生成版が概念実証として公開された。ここではゲーム内の要素はすべてリアルタイムでAI生成され、ワールドデータは保存されないため、アイテムやブロックが突如現れたり消えたりする「幻覚」のような現象が発生する。

MineConと関連イベント

MineConは『Minecraft』の公式の毎年開催されるファンコンベンションであった。最初の本格的なMineConは2011年11月、ネバダ州ラスベガスのマンダレイ・ベイ・リゾート アンド カジノで開催された。このイベントでは『Minecraft』の公式リリースのペルソンによる基調講演、建築やコスチュームコンテスト、『Minecraft』に関する分科会、有名ゲーム企業や関連企業のブース、記念グッズ販売、Mojangの社員や有名コミュニティメンバーによるサイン・写真撮影会などが行われた。

2016年を最後に対面でのMineConは開催されなくなり、2017年からは「Minecon Earth」と題した年次ライブ配信がminecraft.netおよびYouTubeで実施された。これらのライブ配信は後に「Minecraft Live」に改称され、モブ、バイオーム投票や新アップデート発表などが行われている。2025年には、アップデートの提供体制の変更に伴い「Minecraft Live」は年2回開催となった。

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ウィキペディアのテキスト、CC BY-SA 4.0 · 元の記事