詩的許容(してききょよう、羅: licentia poetica)とは、詩において韻律やリズムなどの効果を上げるために、必要に応じて通常の文法等、言語の規則を逸脱してもかまわないということ。ポエティック・ライセンス(英語 poetic license)、詩的自由、詩的破格、詩的逸脱とも。
例として、語順の変更(語位転換)、省略、造語、古語の使用、方言の使用、縮約、発音(音の脱落)や品詞の変更、綴字の変更、論理の逸脱、擬人化が挙げられる。
どの程度の逸脱が許されるかは、詩的効果の大きさにもよる。時に病的なまでの度合いの逸脱が行われることもある。
言語や詩の他、美術や芸術全般における逸脱については同様に芸術的許容(英語 artistic license)と呼ばれる。このほか言語規範からの逸脱を用いるものとして、ロシア・フォルマリズムの「異化」がある。
詩においては、古典詩が詩法を踏まえながらの逸脱を許すのに対し、現代詩はもともと制約を度外視する傾向が強い。このため、詩的許容は主に古典詩の分野で議論される。