神集島(かしわじま)は、東松浦半島北西部、唐津市湊町(旧東松浦郡 湊村)の沖約1kmの玄界灘に位置する島。佐賀県唐津市に属し、大字は唐津市神集島。
島の面積は約1.41km2で、人口は248人(2025年10月現在)である。
島名は神功皇后の新羅出兵に際して行われた儀式に由来する。唐津市街地から見た島の形が台形であり、その形から軍艦島と呼ばれることもある。古代には狛島と呼ばれた。なお、周辺では地域や年代等により他の俗称が多数ある。
玄海国定公園に含まれ、島内には海水浴場やキャンプ場(令和3年1月末現在休止中)がある。島の北部には、鬼塚古墳群と呼ばれる古墳時代後期の横穴式古墳群があり、また、ハマユウの群落は唐津市の天然記念物に指定されている。
また、2021年からエミューの飼育を始め、現在50羽くらいの飼育をしている。
地理



歴史
名跡



住吉神社
住吉神社は島の北部から延びる砂嘴の突端にあり、主祭神として表筒男命・中筒男命・底筒男命の住吉三神を祀る。縁起によれば、神功皇后が新羅出兵の時、神集島に神々を集め、海上の安全を祈ったという。
境内には蒙古襲来の際の蒙古碇石と称するものがある。暴風雨で外洋に逃げようとした蒙古軍船が海中に捨てたものといわれ、昭和2年に住吉神社沖合から引き揚げられた。凝灰岩製で、長さ2.68m、最大幅0.38m、最大厚み0.26m。玄界灘沿岸で発見された蒙古碇石30例のうち、湊の八坂神社のもの次いで大きい。市指定文化財。
ハマユウ群生地
ハマユウはヒガンバナ科の常緑多年草で和名をハマオオモトという。唐津市神集島の海岸沿い240mが群生地で、神集島の南西端、宮崎にまつられている住吉神社の北側、玄界灘に面して石ころの多い浜辺に自生する。佐賀県では唐津市周辺の海岸地帯、小川島、高島に自生している。九州北部では珍しく、ここが北限と言われている。
万葉の碑
万葉集に詠まれている七首の歌碑で、島内に7箇所建っている。万葉学者の犬養孝による揮毫である。採られている歌は天平8年(736年)、大和朝廷の使節として新羅へ旅立つ一行が立ち寄り、その時に思いを詠んだものと伝えられている。
交通
本土とは唐津汽船の定期船「からつ丸」が就航しており、唐津市湊町の湊港から約8分である。
