
概要
早川町は複数の市町に接しているものの、道路がなかったり、乗用車が通れなかったり(マイカー規制)するため、実質的には早川沿いの県道37号南アルプス公園線が、町外へ通じる唯一の道となっている。過去の歴史から、特定の苗字が多く、人口の約4割の姓が望月である。住民アンケートの結果により、2002年3月、旧・合併特例法の期限内には合併しないとの決断を下した。なお、山梨県は身延町との市町村合併案を示している。
地理
北部・西部を南アルプス(赤石山脈)、東部を櫛形山系、南部を身延山地に囲まれた山間地域。面積の約96%は山林となっており、急峻な地形に40ほどの集落が点在している。町のほぼ中央を、町名の由来にもなった富士川の支流早川が貫流している。
- 標高
- 最高:3189m(間ノ岳山頂)
- 最低:約330m(山吹発電所付近)
地形
山地
- 主な山
河川
- 主な川
- 早川
- 春木川
- 雨畑川
湖沼
- 主な湖
地域
人口
| 1970年(昭和45年) | 4,862人 | |
| 1975年(昭和50年) | 3,777人 | |
| 1980年(昭和55年) | 3,005人 | |
| 1985年(昭和60年) | 2,651人 | |
| 1990年(平成2年) | 2,269人 | |
| 1995年(平成7年) | 1,977人 | |
| 2000年(平成12年) | 1,740人 | |
| 2005年(平成17年) | 1,534人 | |
| 2010年(平成22年) | 1,246人 | |
| 2015年(平成27年) | 1,068人 | |
| 2020年(令和2年) | 1,098人 | |
| 2025年(令和7年) | 928人 |
早川町と全国の年齢別人口分布(2005年)
早川町の年齢・男女別人口分布(2005年)
■緑色 ― 日本全国
■赤色 ― 女性
総務省統計局 国勢調査より
隣接する自治体・行政区
歴史
古代
山間部で平坦地が少ない河内地方では先史・古代の遺跡は少ないが、1974年(昭和49年)から翌1975年(昭和50年)にかけて町史編纂に伴う調査により、町域では19遺跡の存在が確認された。多くは縄文時代の集落遺跡で河川沿いの河岸段丘に点在し、縄文早期末頃から縄文前期後半に遺跡数が増大し、縄文後期後半には減少に転じる。
中世
中世には鎌倉時代に身延山に草庵を結んだ日蓮の書簡に「早河」の地名が見られる。
戦国期には河内領主の穴山氏が支配し、町域には黒桂山・保山の金山が開発された。
近世
- 甲斐国志によると、早川入りに、初鹿島村、小縄・高住・赤沢村、榑坪村(くれつぼむら)、千須和村(せんずわむら)、薬袋村(みないむら)、塩之上村、笹走村、大島村、雨畑村、草塩村、京ヶ嶋村、保村(ほうむら)、黒桂村、西之宮村、早川村、大原野村、新倉村、湯島村、奈良田村の19ヶ村があった。
沿革
対外関係
経済

近世から高度経済成長期までは、自給的食糧生産である焼畑と現金収入の道である林業・木工業、鉱山労働、養蚕、換金作物の栽培(コウゾ、ミツマタ、タバコ、コンニャク、シイタケなど)との複合的な生業が営まれてきた。 町中部の茂倉(もぐら)集落の特産である「茂倉うり」のように、他地域との往来が少ない町ならではの伝統野菜もある。
太平洋戦争後は、林業や建設業、養豚などの産業も台頭した。 しかし、現在では林業・養豚は主要産業とは言えず、建設業も縮小している。
町内の商業施設はごく限られており、住民の買い物は身延町などに出かける必要があったが、2025年(令和7年)には、町内初のコンビニエンスストア「ヤマザキYショップ麓の直売所」が開業した。
- 発電所
生活基盤
ライフライン
電力
警察
- 警察署
消防
- 本部
- 峡南広域行政組合消防本部 (西八代郡市川三郷町下大鳥居27)
- 消防署
- 中部消防署(南巨摩郡身延町下山231-52)
- 分駐所
- 早川分駐所(南巨摩郡早川町大原野224-1)
教育
交通

鉄道
町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は東海旅客鉄道(JR東海)身延線の波高島駅となるが、特急停車駅では同下部温泉駅が利用しやすい。
バス
路線バス
コミュニティバスとして、身延線下部温泉駅や身延駅へ向かう早川町乗合バスが1日5往復運行されている。
道路
山梨県の市町村で、唯一国道が通っていない。県道も以下の2路線のみで、他は全て町道または私道である。
県道37号は奈良田より北の区間が夏季はマイカー規制(タクシーや路線バス、緊急車両、その他山梨県から許可を貰った車両のみ通行可)、冬季は閉鎖されているため、自家用車やトラックは通行不可である。県道810号はその先の井川雨畑林道が静岡県静岡市葵区(旧井川村)に繋がっているが、長期に渡り通行止となっている。よって町外へ接続している一般車両が通行できる道路は県道37号の身延町へ抜ける区間のみであり、当道路が大雨や大雪で閉鎖されると町外へ移動する手段がなくなる。
不測の事態に備え、各家庭では食料備蓄を行っているが、緊急時の交通手段確保のため、奈良田地区から南アルプス市の芦安地区へ抜ける早川芦安連絡道路の建設事業がある。
高速道路
高速道路の最寄りインターチェンジは、身延町にある中部横断自動車道下部温泉早川ICである。
県道
観光
