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神奈川県足柄上郡山北町山北にある東海旅客鉄道の駅

山北駅

山北駅

基本情報

成立日1889年2月1日
分類鉄道駅, 鉄道の地上駅, 無人駅
国日本
位置する行政区画山北町
インフォボックスの全データ 11
所在地
神奈川県足柄上郡山北町山北北緯35度21分39.6秒 東経139度4分47.7秒 / 北緯35.361000度 東経139.079917度
駅番号
CB06
所属事業者
東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線
■御殿場線
キロ程
15.9 km(国府津起点)
電報略号
ヤタ
駅構造
地上駅
ホーム
1面2線
乗車人員-統計年度-
461人/日(降車客含まず)-2024年-
開業年月日
1889年(明治22年)2月1日
備考
簡易委託駅

山北駅(やまきたえき)は、神奈川県足柄上郡山北町山北にある、東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線の駅である。駅番号はCB06。

概要

山北町の中心部である山北地区に位置する駅。開業は1889年(明治22年)2月で、1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化により運営事業者は日本国有鉄道(国鉄)からJR東海に代わった。かつては山北機関区を擁する山越えの拠点駅であり、山間部にありながらも山北は鉄道の町として栄えた。

急行列車が停車していた時代もあったが、現在は普通列車のみの停車駅であり、小田急から乗り入れる特急ふじさん号も通過する。当駅で折り返す国府津駅方面行きの列車もあり、かつては東京駅から東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両による直通もあったが、2012年のダイヤ改正で廃止された。

御殿場線の途中駅の中で、丹那トンネル開通以前に東海道本線の駅として開業した7駅の一つである。

歴史

改修前の南口(2007年6月)
改修前の南口(2007年6月)
静態保存されているD52 70(2007年6月)
静態保存されているD52 70(2007年6月)
2枚の画像

1889年(明治22年)に開業した国府津駅 - 沼津駅間の東海道本線は、現行の熱海駅経由のルートでは山岳地帯を通過することから建設が困難とされたため、御殿場駅を経由するルートで建設された。そのため、山北駅も東海道本線の駅として開設された。

御殿場経由のルートには25パーミル(1000 m進むと25 m標高が上がる勾配)という鉄道にとっては厳しい勾配区間が連続し、補助機関車(補機)による補助なしでは通過できなかった。山北駅では国府津方面から沼津方面へ向かう下り列車に補機を連結する作業が行われ、その補機の機関区が駅構内に設置された。鉄道が開通するまで何もなかった山間の集落は、「函嶺越え」の要衝の駅を擁する町となり、活況を呈するようになった。大正から昭和初期にかけての最盛期には、650人もの職員が駅や機関区などで働いていたと言われる。

山北駅は、補機連結のほか、蒸気機関車に石炭や水を供給する役割も担ったため、急行列車も必ず停車していた。停車列車が増加すると、鮎寿司の駅弁や山北産のみかんが販売されるようになった。機関区では多くの蒸気機関車が待機し、大量の煙を上げていたために、「山北の雀は色が黒い」という言葉があったほどである。

しかし、1934年(昭和9年)の丹那トンネル開通を機に、駅の賑わいは消えていった。トンネルの開通によって東海道本線が熱海経由のルートに変更され、山北を通る路線が「御殿場線」という地方路線となったためである。停車する旅客列車・貨物列車の本数は削減され、それに伴って駅員・機関区の機関士も削減されていった。1943年(昭和18年)には御殿場線の資材供出に伴う単線化と、山北機関区の廃止がなされた。

その後、駅裏手の機関区跡地には公園(山北鉄道公園)が設けられ、御殿場線で使用されたD52形70号機が静態保存されている。こちらを動態化させる町の「奇跡の復活事業」の一環として2016年(平成28年)3月18日には圧縮空気による試運転が行われた。町は新たな観光資源としてSL動態化に着目し、国の「地方創生」事業にも認められ、前年から着手。最終的には本線への復帰も考えられているという。

年表

駅構造

ホーム(2022年6月)
ホーム(2022年6月)
構内踏切(2022年7月)
構内踏切(2022年7月)
北口改札(2022年6月)
北口改札(2022年6月)
南口改札(2022年7月)
南口改札(2022年7月)
4枚の画像

ホーム

島式ホーム1面2線を有する地上駅。ホーム北側が1番線、南側が2番線であり、基本的に1番線を上り列車、2番線を下り列車が使用する。かつては、現在あるホームの南側にも島式ホームが設置されていた。木造駅舎を有する。

ホームの外側に1本ずつ電化された側線があり、電車の夜間滞泊が行われている。

ホームの使用状況
番線 路線 方向 行先 備考
1 CB 御殿場線 上り 松田・国府津方面 ただし当駅始発は2番線
2 下り 御殿場・沼津方面 一部列車は1番線

国府津方面からの折り返し列車は2番線で折り返す。2番線に折り返し列車が停車中の御殿場方面行きの列車は1番線を使用する。

明治、大正時代は国府津方に、南にカーブする形で、列車の暴走を防ぐための避難線(キャッチサイディング)が付けられていた。現在でも、山北駅の南方の街並みの中にはその痕跡が残っている所がある。

駅舎・設備

駅の出入口は、構内北側と南側の2か所にあり、いずれもICカード入出場用の簡易TOICA改札機が設置されている。

構内北側の出入口は木造の駅本屋(駅舎)になっている。駅舎からホームへの移動用に、1番線を跨ぐ跨線橋が設置されている。

構内南側の出入口は、ホーム東端から構内踏切で2番線を渡った先にある。ホーム端部・出入口ともにスロープになっているので、段差なしでホームに上ることができる。

松田駅管理の簡易委託駅である。利用客の減少を受けて2012年3月17日のダイヤ改正においていったんは無人化されたが、自治体との協議の結果、地元のNPO法人「情緒豊かな町づくり」が山北町から委託をうけて運営することにより、5月26日に販売が再開された。ただし、マルスは設置されていないため、管理駅発行の簡易委託乗車券のみの販売となっている。

この切符販売の再開に際しては、事前の調査でよく利用されていた駅までの切符のみが販売されることになった。切符は管理駅のマルス端末で事前に出力した120mm券(発行日はゴム印で印字)のため、自動改札機は通ることができない。

利用状況

「神奈川県県勢要覧」によると、2024年度(令和6年度)の1日平均乗車人員は461人である。

「山北町統計書」「神奈川県県勢要覧」によると、1997年度(平成9年度)以降の推移は以下のとおりである。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
1997年(平成9年) 1,042
1998年(平成10年) 1,008
1999年(平成11年) 976
2000年(平成12年) 953
2001年(平成13年) 930
2002年(平成14年) 894
2003年(平成15年) 856
2004年(平成16年) 812
2005年(平成17年) 821
2006年(平成18年) 806
2007年(平成19年) 799
2008年(平成20年) 791
2009年(平成21年) 784
2010年(平成22年) 740
2011年(平成23年) 687
2012年(平成24年) 634
2013年(平成25年) 651
2014年(平成26年) 647
2015年(平成27年) 618
2016年(平成28年) 578
2017年(平成29年) 574
2018年(平成30年) 561
2019年(令和元年) 558
2020年(令和2年) 443
2021年(令和3年) 451
2022年(令和4年) 460
2023年(令和5年) 461
2024年(令和6年) 461

駅周辺

山北の桜並木
山北の桜並木

バス路線

「山北駅」停留所にて、以下の路線バスが発着する。

隣の駅

東海旅客鉄道(JR東海)
CB 御殿場線
東山北駅 (CB05) - 山北駅 (CB06) - 谷峨駅 (CB07)

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