概要
屋号は、創業者の小田與吉郎が加賀国津幡(現在の石川県河北郡津幡町)の出身であることに由来する。和倉温泉の筆頭旅館の地位を占め、地上20階、約1,450人の収容人員を持つ全国最大級の旅館。
1977年(昭和52年)1月より、旅行新聞新社が主催する「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」(全国の旅館業者の中から選定)の総合部門1位として認定・表彰されている。この年以降「36年連続」で加賀屋が総合「1位」を受賞。2017年には総合3位となり連続記録は途絶えた ものの、2018年には再び総合1位に返り咲いている。
ビッグローブ社が運営する「みんなで選ぶ温泉大賞」においても、初回から第4回まで連続して総合1位を獲得している。
また、姉妹旅館として「茶寮の宿 あえの風」(和倉温泉)を有するほか、東京都などに料亭を8店舗展開。東京銀座加賀屋の設計プロデュースは陶芸家の大樋年雄である。
台湾のディベロッパー「日勝生活科技」との合弁で2010年12月18日、台北市北投区の北投温泉に地上14階・地下3階の「日勝生加賀屋」が開業した。
2024年1月1日に発生した能登半島地震により、施設の損傷などの被害を受け、周辺のインフラにも深刻な被害が発生した。2月以降も営業再開の見込みが立たないことから、周辺のグループ旅館「あえの風」「松乃碧」「虹と海」とともに、当面の間休業することを1月9日に発表した。従業員のうち約100人を、全国各地の宿泊施設や飲食店に出向させている。2025年8月1日に営業再開に向けた計画を発表した。4館を3館に集約して客室数も大幅に減らし、2026年から2027年にかけて営業を再開する予定となっていた。
その後、2026年8月25日に新館の建設計画の詳細を発表した。7階建て33室最大110人を収容する施設となる予定。本館の開業は2028年度末を目指すとしている。建設場所は温泉街中心部に近いグループの別邸跡地である。
沿革
- 1906年(明治39年)9月10日 - 「加賀屋」創業。
- 1976年(昭和51年)5月:「サンかがや」営業開始。
- 1980年(昭和55年)1月:プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選で総合1位を初受賞(以後32年連続受賞)。
- 1989年(平成元年)9月:本館「雪月花」営業開始。
- 1997年(平成 9年)11月:「サンかがや」改装に伴い、「茶寮の宿 あえの風」に改称。
- 1998年(平成10年)2月6日 - ISO 9001取得。
- 2006年(平成18年)9月10日 - 創業100周年記念式典。
- 2008年(平成20年)11月:石川県金沢市に「料理旅館金沢茶屋・割烹つづみ」開業。
- 2010年(平成22年)4月:和倉温泉にグループ旅館「虹と海」開業。
- 2010年(平成22年)12月18日:台湾北投温泉に「日勝生加賀屋」開業。
- 2015年(平成27年)10月1日:和倉温泉にグループ旅館「加賀屋別邸 松乃碧」開業。
- 2017年(平成29年)3月:石川県の県庁所在地金沢市に「料理旅館金沢茶屋別館」営業開始。
- 2018年(平成30年)11月:厚生労働省の現代の名工に女将の小田真弓が「飲食物給仕人」として選ばれる。
- 2022年(令和4年)5月:福井県芦原温泉のつるや(1884年創業)を加賀屋グループが事業承継(初の石川県外のグループ旅館)。
- 2024年(令和6年)1月1日: 能登半島地震に被災。周辺のグループ旅館「あえの風」「松乃碧」「虹と海」とともに、当面の間休業。
- 2026年(令和8年)
- 4月:被災した旧館の公費解体に着手。
- 8月25日:新館の地鎮祭を挙行
グループ企業・施設
2021年時点。詳細は、加賀屋グループ公式サイト あるいは 加賀屋グループ企業サイト 会社概要 を参照。
旅館
- 株式会社加賀屋運営
- 加賀屋:石川県七尾市和倉町ヨ部80番地
- 加賀屋別邸 松乃碧:石川県七尾市和倉町ワ部34番地
- 茶寮の宿 あえの風:石川県七尾市和倉町和歌崎8番地1
- 日勝生加賀屋(合弁事業):台湾台北市北投区光明路236号
- 株式会社ホテルたなか運営
- 虹と海:石川県七尾市和倉町ヨ部96番地
- 株式会社茶屋旅館運営
- 料理旅館 金沢茶屋:石川県金沢市本町二丁目17番21号
飲食店等
- 株式会社加賀屋レストランシステム
旅館と同じ名称の「加賀屋」の料亭を運営している。
- 本社所在地:加賀屋と同じ
- 運営店舗
- 株式会社能登風土
2021年1月1日、北陸鉄道(北鉄)が所有していた千里浜なぎさドライブウェイ沿いの「千里浜レストハウス」(石川県羽咋市千里浜町)を雅総合研究所が北鉄から取得し、同施設の運営を委託。同年2月11日に「能登千里浜レストハウス」として開業した。
洋菓子・和菓子の製造等
- 株式会社レグレット
七尾市出身のパティシエ辻口博啓がプロデュースする洋菓子「YUKIZURI」(ユキズリ、兼六園の雪吊が名前の由来)の製造元。また、辻口がプロデュースする洋菓子店「ル ミュゼ ドゥ アッシュ」(カフェ併設店舗あり)を運営している。
- 本社所在地:石川県七尾市和倉町ヲ部1番地2
- 事業所
その他
- 株式会社雅総合研究所(コンサルティング)
- 株式会社加賀屋ゼネラルフーヅ(商品・メニュー開発)
- 株式会社タイコ食産(生鮮食料品の仕入れ販売、旅行券)
- 株式会社加賀屋サービス(接客業務の請負業)
- 株式会社K.R.E(不動産管理)
- 有限会社山加興産(資産管理運営・損害保険)
- 有限会社タイコ整美(清掃等)
テレビ番組
- 日経スペシャル ガイアの夜明け よみがえれ!温泉街 ~老舗の熱海・地震が襲った能登~(2007年5月29日、テレビ東京) - 和倉温泉、女将と若い仲居たちの闘いを取材。
- 日経スペシャル カンブリア宮殿 "奇跡の集客"シリーズ第2弾! 世界を掴む"加賀屋流おもてなし"の秘密 33年連続日本一の旅館...その裏側(2013年7月18日、テレビ東京)
書籍
関連書籍
- 『加賀屋の流儀 極上のおもてなしとは』(著者:細井勝)(2006年8月28日、PHP研究所)ISBN 9784569654546
- 『加賀屋の流儀 極上のおもてなしとは』(著者:細井勝)(2015年10月5日、PHP研究所 PHP文庫)ISBN 9784569763675
- 『加賀屋のこころ 人間大事の経営とは』(著者:細井勝)(2010年2月9日、PHP研究所)ISBN 9784569773599
- 『加賀屋さんに教わったおもてなし脳』(著者:茂木健一郎)(2014年11月1日、PHP研究所)ISBN 9784569820347
- 『加賀屋 笑顔で気働き 女将が育んだ「おもてなし」の真髄』(著者:小田真弓)(2015年9月1日、日本経済新聞出版社)ISBN 9784532320317
