おおぐま座の恒星、北斗七星を形成する恒星の1つ
ミザール
インフォボックスの全データ 10
仮符号・別名 ミザル, おおぐま座ζ星
星座 おおぐま座
見かけの等級 (mv) 2.27
赤経 (RA, α) 13h 23m 55.54048s
赤緯 (Dec, δ) +54° 55′ 31.2671″
固有運動 (μ) 赤経: 119.01 ミリ秒/年赤緯: -25.97 ミリ秒/年
年周視差 (π) 38.01 ± 1.71ミリ秒 (誤差4.5%)
距離 86 ± 4 光年 (26 ± 1 パーセク)
絶対等級 (MV) 0.2
スペクトル分類 A2V+A1m
目次
概要 特徴 名称
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ミザール (ミザル, Mizar)あるいはおおぐま座ζ星 (おおぐまざゼータせい)は、おおぐま座 の恒星 で2等星。北斗七星 を形成する恒星の1つでもあり、ひしゃくの柄の先端から2番目に位置する。
概要
視力 の良い観測者であれば、ζ星のすぐ脇に暗い星(4等星)があるのが分かる。この星はアルコル (Alcor) またはおおぐま座80番星と呼ばれる。この2つの星はしばしば馬と騎手に例えられ、またアルコルを見分けられるかどうかが昔から視力の検査に用いられてきた。
特徴
ヒッパルコス衛星 により年周視差によって測定されたミザールA、Bの太陽からの距離は約86光年である。アルコル は約82光年の距離にあり、約4光年離れている。これらの星は全ておおぐま座運動星団 の一員であり、固有運動 から見るとほぼ同じ方向に運動していることが分かっているが、ミザールとアルコル が見かけの二重星 なのか、重力的に束縛された真の連星 なのかについては分かっていない。この運動星団はかつて同じ場所で同時期に生まれ、今ではほとんど分散した星団であることが固有運動から分かっている。北斗七星の他の星のうち、α星 とη星 を除く4個もこの運動星団に属している。
望遠鏡 と分光法 の発明によって、ζ星にはさらに別の伴星が見つかっている。ζ星は望遠鏡によって発見された最初の連星 系で、最初にこれを見つけたのはガリレオ・ガリレイ の弟子のベネデット・カステリ であると考えられている。1617年 にカステリはガリレオにこれを観測するよう依頼しており、これを受けてガリレオはミザールの詳細な記録を残している。その後、1650年 頃にはジョヴァンニ・バッティスタ・リッチョーリ が、ミザールが二重星に見えることを書き残している。この伴星はミザールB と呼ばれ、見かけの等級が4.0等で、主星から380au の距離まで近づく。ミザールAとミザールBの公転周期は数千年である。その後さらにミザールAは1889年 に、エドワード・ピッカリング によって分光連星 でもあることが発見された。これは歴史上最初に発見された分光連星である。この分光連星をなす二つの星はともに太陽 の約35倍の明るさを持ち、約20日周期で公転している。また後に、ミザールBも分光連星であることが明らかとなった。1996年 にはミザールA連星系がアメリカの NPOI (Navy Prototype Optical Interferometer) 干渉計 によって非常に高い分解能 で撮影された。
名称
ミザールは、アラビア語 の ميزر mīzar に由来する。元々はおおぐま座β星 に使われていた mīraq という名前が、綴りを変えて中世後期から誤ってζ星に使われるようになったものと考えられている。2016年6月30日に国際天文学連合 の恒星の命名に関するワーキンググループ (Working Group on Star Names, WGSN) は、Mizar をおおぐま座ζ星の固有名として正式に承認した。
『史記 』などの「天官書」での名は開陽 である。また、唐 の密教 教典『仏説北斗七星延命経』では武曲 (むごく )の名で薬師七仏の「東方法意世界 法海遊戯如來仏」に当たる。
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