factograf
JA

オウム目の上科、それに属する鳥の総称

インコ

インコ

基本情報

分類タクソン
学名Psittacoidea
分類階級上科

インコ(鸚哥/音呼、英: true parrots)は、オウム目(Psittaciformes)に属する鳥のうち、Psittacoidaea上科に属する、インコ科(Psittaculidae)およびヨウム科(Psittacidae)の総称である。オウム科(Cacatuidae、オウム、cockatoo)やフクロウオウム科の鳥も含めて英語ではオウム目の鳥類を parrots とよぶが、インコ類 true parrots とそれ以外とは区別されている。インコはオウムよりも広く分布しており、アメリカ、アフリカ、アジア、オーストラリアとポリネシアに至る太平洋東方まで生息している種がある。

ほとんどのオウム目の鳥がそうであるようにインコも基本的に種子食である。個々の種によって多少バリエーションがあり、果実、ナッツ、葉そして昆虫や、時には他の動物を捕食するものも種類によっては存在する。ヒインコは主に花の蜜を食べているが、他のインコも同様に蜜を食べる。ほとんどのインコは木のウロに巣をかけ、一夫一婦でつがいを作る。

九官鳥と同様、教えることによって人語やその他の音声をまねて発声するようになる。記録では、100語以上発話できた個体もいる。

形態

白や黒、暖色系を中心とするオウムとは異なり、青や緑といった色彩を持つものも多い。

嘴は湾曲し、穀物および種子類の殻を割りやすくなっているほか、木の枝や鳥かごを咥えてよじ登ったり移動したりする。

オウムが頭頂部に発達した冠羽を持つのに対し、インコは冠羽を持たない(ただし、ヒオウギインコのように頭部に飾り羽根を持つインコもいる)。

雌雄の区別は見た目ではわからない種類が多いが、オオハナインコのように雌雄で大きく見た目が異なる種のほか、雌雄で虹彩やろう膜の色が異なる種もいる。

分類と系統

伝統的には、オウム目はオウム科、インコ科のふたつの科から成るとされていた。

かつてのインコ科は、インコ亜科 (一般のインコとその仲間) とヒインコ亜科のふたつの亜科から構成された。しかしこれとは異なる分類法もあり、これらふたつのグループがインコ科(Psittacidae)とヒインコ科(Loriidae)と呼ばれ、正規の科として記述される場合もあった。またオウム類をオウム亜科としてインコ科(=オウム科)に含めることもあった。オウムとヒインコ類を除くインコ類はアラゲインコ亜科・インコ亜科・ケラインコ亜科・フクロウオウム亜科・ミヤマオウム亜科の5亜科とされ、オウム亜科・フクロウオウム亜科・ミヤマオウム亜科を除いたインコ科とヒインコ科の種がインコとされた。

のちの分類体系では上記のインコ科・ヒインコ科の単系統性は否定されており、旧インコ科Psittacidaeとヒインコ科はインコ科(Psittaculidae、アジア・太平洋・オーストラリア産のインコ類)、ヨウム科(Psittacidae、アフリカとアメリカ大陸産のインコ類)、フクロウオウム科(Strigopidae、フクロウオウムとミヤマオウム類)の3科に分けられた。

分類

旧インコ科を3つの科に分ける分類。

過去の分類

オウム目をインコ科とオウム科に分け、インコ科をヒインコ亜科とインコ亜科に分ける分類。

  • インコ科 Psittacidae (true parrots)
    • ヒインコ 亜科(ローリー、ロリキート)
    • インコ亜科(一般のインコとその仲間)
      • Arini 族(南米産インコ)
      • Cyclopsitticini 族(イチジクインコ属)
      • Micropsittini 族(ケラインコ属)
      • Nestorini 族(ケア、カカ)
      • Platycercini 族(ヒラオインコ属など)
      • Psittrichadini 族(アラゲインコ)
      • Psittacini 族(ヨウム、ハネナガインコ属など)
      • Psittaculini 族(ホンセイインコ属、サトウチョウ属など)
      • Strigopini 族(フクロウオウム)

系統樹

オウム目全体の系統樹。種数はIOC(国際鳥類学者連合)のリストによる。

Psittaciformes

Strigopidae – フクロウオウム科(4種)

Cacatuidae – オウム科(22種)

Psittacoidea

Psittacidae – ヨウム科(アフリカと新大陸のインコ)(179種)

Psittaculidae – インコ科(旧大陸のインコ)(203種)

ギャラリー

クロガミインコ 南米でよく見られる種類
クロガミインコ 南米でよく見られる種類
エクアドルで粘土をついばんでいるヒメコンゴウインコ、キガシラムジボウシインコ、 シモフリインコ
エクアドルで粘土をついばんでいるヒメコンゴウインコ、キガシラムジボウシインコ、 シモフリインコ
鳥類で唯一逆さまで眠る習性をもつサトウチョウ(英語版)[7]
鳥類で唯一逆さまで眠る習性をもつサトウチョウ
営巣地のアカビタイボウシインコ
営巣地のアカビタイボウシインコ
ネズミガシラハネナガインコ
ネズミガシラハネナガインコ
ワカケホンセイインコ アジア、アフリカで一般的な種類でヨーロッパやアメリカにも移入種として生息
ワカケホンセイインコ アジア、アフリカで一般的な種類でヨーロッパやアメリカにも移入種として生息
ニュージーランドの メキシコアカボウシインコ
ニュージーランドの メキシコアカボウシインコ
オーストラリアの ホオアオサメクサインコ
オーストラリアの ホオアオサメクサインコ
ニュージーランドの ミヤマオウム(ケア)
ニュージーランドの ミヤマオウム(ケア)
オーストラリアの ジャコウインコ
オーストラリアの ジャコウインコ
キスジインコ ニューギニア
キスジインコ ニューギニア
アオボウシインコ
アオボウシインコ
12枚の画像

書籍

  • Bruce Thomas Boehner - Parrot Culture. Our 2,500-year-Long Fascination with the World's Most Talkative Bird (2004)

次に読む

28の言語

ウィキペディアのテキスト、CC BY-SA 4.0 · 元の記事